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地味王子と不倫現場。(エヴァン18歳)

「いけませんわランドルフ様……誰かに見られたら……」

「誰も見ていないさ。いいだろヘレン? 俺とお前の仲だ」

「ああっ、ランドルフ様……」


 放課後の貴族学院、人気のない北棟第四倉庫にて。

 西日の射す部屋の中、埃を被ったテーブルに身を預けた男と女が熱い視線を交わらせて睦み合う。

 

 一見して、若い恋人二人の情熱的な逢瀬とわかる場面。部外者が立ち入るのは無粋極まりなく、立ち見もまた褒められた行為ではないのだが、エヴァンも好きでこの場に居合わせているわけではなかった。

 

(いや見てるけど。ガッツリ見られてるけど、不倫現場)

 

 遠慮のないツッコミは胸の内にしまっておいて、エヴァンは音を立てないよう慎重に扉を戻す。俗に言うそっ閉じである。


 こんなことなら儀礼剣なんて探しに来なきゃよかった、とエヴァンは深く後悔する。卒業パーティーの予行演習のために使おうとした儀礼剣が第一倉庫には見当たらず、第二倉庫にも第三倉庫にもなく、まさかめったに使われない第四倉庫に放り込まれているのかと足を運んだらこの始末だ。

 

 確かに入学式や卒業パーティーのような式典時以外は使われない北棟は密会の聖地と化していると聞いていたが、卒業を控えリハーサルも執り行われているこの時期に利用しようなどというクソ度胸の持ち主がいるとは思わなかった。いや度胸があるのではなく思慮がないだけなのだろうか。どっちにしてもはた迷惑なのでやめてほしい。

 

 こんな場面を見るのが嫌だからみんなリハーサルには儀礼剣ではなく訓練用の剣を使うのかな、とエヴァンは現実逃避に浸る。

 本番の卒業パーティーで使われる儀礼剣は王宮が所有する由緒正しい物だ。倉庫にしまってあるのはリハーサル用のレプリカなのだが、それがいつしか使われなくなったのは単に探して持ち出すのが面倒だったからだと思っていた。

 反対に代用品で満足せず、わざわざ探してくるなどと張り切っていた奴はあわよくばこういう現場を見ようとしてたんだろうな、とエヴァンは遠い目をした。

 

 貴族学院では度々婚約者がいるにも関わらず他の子女と関係を持つ、いわば不倫行為が盛んに行われている。個人によってただ逢瀬をするだけから肉体関係を持つまでと差があるが、当然後者に近づくほど世間的にはアウト判定になる。


 そういったスキャンダルによく飛びつくのが噂好きな令嬢方で、次点にふしだらな行為を拝もうと下心を出した令息達がいる。親からも教師からも戒められている不倫は彼ら彼女らにとっては良い飯の種であり、他人がやらかす分には大歓迎なのだ。

 

 しかし、エヴァンにとっては全くもって面白くはない。むしろ神聖な学舎で何をやってるんだと言いたいばかりだ。

 王立貴族学院は王から貴族子女に与えられた恩寵であり、王室からの出資は元を辿れば民からの税でできている。

 自分達の納めた税が不義密通パーティー会場の運営に使われているなどと民草が知れば憤慨は必至。実際そういう苦情はひと昔前から絶えず、端くれとはいえ王族のエヴァンには実に頭の痛い事態であった。

 

(とりあえず教師に報告しておくか。男はテルティス家、女はメリエヌ家だったっけ)

 

 後ろ向きな決意と共にエヴァンが回れ右をして第四倉庫の前から離れようとすると、廊下の奥にスカートを履いた背の高いシルエットがあるのが目に入った。


「クローディア嬢?」

「はい。ご機嫌麗しゅう、殿下」

 

 立ち尽くすエヴァンの下まで歩み寄ってきてしずしずと礼をする令嬢に、エヴァンは「あちゃー」と頭の中で呟いた。

 クローディア・ティナ・フォリン伯爵令嬢。記憶によれば今まさに第四倉庫でお熱い行為に励もうとしているランドルフの婚約者のはずだ。


「君が……なぜここに?」

「殿下が儀礼剣を探しに行かれたと伺いましたので、お手伝いに参りました」

「気を遣わなくていいのに……」

 

 クローディアの細やかな気配りに「あちゃー」とまた脳内で呟いて、エヴァンは(かぶり)を振る。


 嫡男に嫁ぐ令嬢は将来女主人として客人のもてなしや夫人達を招く茶会、各家の交流の場となる夜会を取り仕切ることとなる。その予行演習となるよう、式典の実行委員には女子生徒が多く割り当てられているのだが……ランドルフは自分の婚約者が式典準備のために北棟を訪れるリスクを考慮しなかったのだろうか。不倫にしけこむ男子はエヴァンの想像以上に頭が緩くなっているらしい。

 

 さてどうしよう、と目の前の令嬢と向き合いながらエヴァンは思考を巡らせる。教師に報告すればランドルフとヘレンはまず間違いなく大目玉を食らい、婚約中の不貞行為ということで婚約しているクローディアにも話が行く。

 つまりここであなたの婚約者が不倫してますよと正直に話しても知るのが遅いか早いかくらいの差しかないのだが、婚約者と不倫相手のあられもない不倫現場はうら若き令嬢の目に入れるにはあまりに刺激的すぎる。

 となるとここは穏便に流して後日耳に入れる方向にしよう、とエヴァンが決意したのも束の間。エヴァンが背にした第四倉庫の扉越しに、無情にもガタガタと机が動く物音が鳴り響いた。

 

「今の音……第四倉庫にどなたかいらっしゃるのですか?」

「えっ、あー、ちょっと待って」

 

 ランドルフめ余計なことを、と胸中で毒づいて、エヴァンは扉に近づこうとするクローディアを手で制止する。

 

 こうなればもはや隠し立てはできない。下手に隠せばかえって怪しまれる。どうせランドルフの悪事はそのうち明るみに出るのだ、クローディアと違って彼に気遣いをする必要はない。

 覚悟を決めたエヴァンは深く息を吸って、神妙な顔で「前置き」を口にした。

 

「未婚の淑女にとって刺激の強い光景が繰り広げられているけど、それでも見るかい?」

「……密通の現場ですか?」

「それも君のよく知る人物の、だよ」

 

 エヴァンが人差し指を立てながら言うと、途端にクローディアの目が据わった。訝しげな顔からスンッと無表情に変わるクローディアに、エヴァンは再度意思確認をする。

 

「もう一度聞くけど、見る? 教師には僕から報告しておくつもりだし、別に見る必要はないよ」

「いえ。現場を押さえたいので拝見したく思います」

「ではどうぞ」

 

 エヴァンが扉の前をクローディアに譲ると、クローディアはドアノブを回して力強く扉を開け放つ。

 バタンと音を立てて開いた扉に行為に夢中になっていたランドルフとヘレンが顔を青くして振り向き、そしてクローディアの姿を目にして固まった。

 

「く、クローディア? なぜここに……」

「実行委員ですもの、準備くらいしますわ。それよりこれはどういうことかしら?」

「あー、えー……ちょ、ちょっとした遊びだ! 遊び!」

 

 慌てふためいてクローディアに向き直るランドルフは、ズボンの留め具を外しているのが見て取れる。机に腰掛けたヘレンは制服の前をくつろげており、覆い被さっていたランドルフが離れるとさっと胸元を手で隠した。学内で不貞行為に励んでいても淑女の矜持は忘れていないらしい。

 

「遊び、ですか。衣服が乱れるほどですから、ずいぶん乱暴な遊び方をされていたのでしょうね。そんなあられもない姿を恥ずかしげもなく見せ合えるだなんて仲のよろしいこと」

「た、ただの息抜きだよ。こいつだって妾みたいなものだ。ちょっと迎えるのが早かっただけさ」

「……ねえ、ちょっと。妾ってどういうこと?」

 

 冷ややかなクローディアに、見苦しい言い訳を並べるランドルフ。そんな構図に割って入ったのは、いつの間にか胸元のボタンを留めたヘレンだった。

 

「あんな女とは手を切るって、お前が一番だって言ってくれたでしょう⁉︎ 私を妻にしてくれるんじゃないんですか⁉︎」

「誰がいつそんなことを言った? お前みたいな女を妻にするわけないだろう。相手してやっただけでもありがたく思え」

「そんなっ!」


 ランドルフに突き放されて、ヘレンが悲痛な表情で顔を覆う。一方側で見守るエヴァンは「そっちのパターンだったかー」とぼんやり呑気なことを考えていた。


 貴族子女の出会いの場も兼ねた貴族学院では、下級貴族による大物釣り——上級貴族との婚姻を狙ったアプローチがよく見られる。

 ほとんどが温室育ちで恋愛耐性がない貴族子女はその甘美なお誘いにあっさりと屈してしまうことが多く、すでに婚約者がいようとも「真実の愛を見つけた」とのぼせ上がって目の前の恋にのめり込む例が絶えない。


 しかし無邪気に恋を満喫しているだけならまだかわいいものだが、中にはそれを利用して相手の純情を弄ぶ層も存在する。

 詰め寄る下級貴族子女に婚約を匂わせて良い関係になり、在学中だけ甘いロマンスを楽しんで卒業と共に関係を切って捨てる。貴族学院でもっぱら問題になっている「婚約詐欺」である。


 真実の愛に酔うカップルの裏には、空の婚約者の席にたかる見目のいい令息を取っ替え引っ替えする令嬢や、婚約破棄をちらつかせて不倫しておきながら卒業パーティーでは婚約者をパートナーにして不倫相手には知らんぷりを決め込む令息がいる。

 婚約は書面で交わされたものでないと認められないので、口約束では正式な婚約とは見なされない。おまけに加害者は高位貴族、被害者は下位貴族という図式になるので被害者は己より家格の高い家と諍いを起こすのを恐れて被害を訴えられない。

 ひどいケースになると、婚前交渉をしておきながらしらを切り通す令息もいるのだ。貴族社会では婚前交渉はもってのほかとされ、純潔でなくなった令嬢には特に厳しい目が向けられる。娘を傷物にされた貴族はただただ泣き寝入りをするしかない。


 突入前のランドルフの口ぶりからして、ふたりの不貞行為は今回が初めてではあるまい。となるとランドルフは特に悪質なケースにあたるのだろう。

 常習的に学内であんなことこんなことしてたんだろうな、と思うとエヴァンはひどく頭痛がした。民の血税が注がれた学舎を(ねや)代わりにするんじゃない。


「おふたりとも、仲睦まじいのは結構ですけれど私がいるのをお忘れなく。この件はお父上にもお話しておきますわ」

「待てよ、クローディア。俺との婚約がなくなればお前の家はどうなる? 借金のかたにお前をもらってやることにしたのを忘れたか、お前が勝手な行動をすれば家が傾くぞ」


 いや勝手なことしたのはお前だろ、と思うと同時に、なるほどそういう事情があったから堂々と浮気してたんだなとエヴァンは合点がいった。

 クローディアの実家、フォリン伯爵家はそこまで裕福ではない。領地は山に囲まれて農耕に向いた平地が少なく、林業でどうにか領地を回しているが、雨季には土砂崩れで畑や民家に度々被害が出るため出費が絶えない。二十年ほど前に法面の工事をして雨季の土砂被害は小さくなったらしいが、その工事費をテルティス家から借りていたのだろう。


 借金を盾にした婚約だからそうそう破棄できまい、とランドルフは強気なようだが、残念ながら今の状況ではそうもいかない。


「借金は賠償金で手打ちとなるよう交渉いたします。そうそう、そちらの……ヘレンさんかしら。あなたの家にも慰謝料を請求させていただきますね」


 突然の指名に、ヘレンが大きく肩を跳ねさせる。婚約者以外との婚前交渉は禁忌の上塗りのようなもので、強く謗りを受ける行為だ。未遂とはいえほぼやりかけている現場を押さえられればしらは切れない。

 貧乏とはいえクローディアは伯爵家、ヘレンは男爵家。格上の家から密通の罪を咎められれば平伏して謝るほかない。

 観念してうなだれるヘレンに対して、ランドルフはまだまだ諦めが悪いようだった。


「そんなもの、フォリン家が借金を踏み倒すために適当な嘘をついたと思われるだけだ。分をわきまえろ、お前は金を借りている立場なんだよ」

「果たしてそうかしら。公正な証人がいれば、どちらの発言が正しいのかはっきりするのではなくて?」


 嘲笑うランドルフに、しかしクローディアの心は揺るがない。振り向いて目配せをするクローディアに、エヴァンはぐっと親指を立てて彼女の陰から姿を現した。


「すまないね。僕も見ていたんだよ」

「でっ……殿下⁉︎」


 死角から現れたエヴァンの姿に、ランドルフが目を白黒させる。

 長身のクローディアが前に立っていたのに加え、クローディアが注意を引いてくれれば小柄で存在感の薄いエヴァンはまるで相手の視界に入らなくなる。エヴァンが神出鬼没と学内で噂されるからくりのひとつが、この注意を逸らす手法だ。


「殿下の証言ならば信頼性は十分でしょう。つまらない嘘をついているのはどちらか、はっきりわかっていただけるはずです」

「ま、待て! 婚約破棄の賠償金如きでお前の家の借金は賄えないぞ!」

「足りなければほかの方からいただきますわ。どうせほかの令嬢にも手を出していたのでしょう?」

「そ、そんな証拠がどこに……」

「中庭の隅、コニー。北棟裏、アンバー。南棟一階東階段下、ローリー。気付いていないとでも思いました? お望みならもっと細かく言えますわ」


 クローディアの羅列する名前に、ランドルフの顔がいよいよ絶望に染まる。添えられた場所で何が行われていたかは想像に難くない。


「不貞に及んだご令嬢の数だけ賠償金を上乗せして請求させていただきます。算定が済みましたらテルティス家に書状を送りますので、それまでにお父上にお伝えくださいね」


 では、とカーテシーをして、ゴミを見るような一瞥と共にクローディアが踵を返す。魂が抜けたように立ち尽くすランドルフとすっかりしおれたヘレンに「じゃあ頑張って」と告げて、エヴァンはクローディアの後を追った。


 ◇◆◇◆◇◆


「クローディア嬢。あの場で密会がされていること、最初から知っていたんだろう?」


 リハーサル会場である北棟ホールへ戻る道すがら、エヴァンが尋ねるとクローディアは「いいえ」と微笑む。やわらかに吊り上げられた口元とは対照的に、その瞳には鋭い知性の輝きがあった。


「さすがに今日、このタイミングで出くわすとは思っておりませんでした。友人と協力して密会場所を割り出して、複数人で踏み込むつもりでいたのですけれど……思いのほか予定が早まってしまいまして」

「遅かれ早かれ不倫を暴いて、借金も婚約もうまいこと片付けるつもりだったのは確かだ、と」

「ええ。ランドルフが浮気性で助かりましたわ」


 ほほ、と口元に手を当てて笑うクローディアの顔は、どこかエヴァンの父に似ていた。油断ならない切れ者という意味を込めた「賢鷲王」の異名を持つ、知略ひとつで人を思い通りに動かすのが趣味の父に。


「仮にランドルフが不貞を働かなかったら、君はどうしていたの?」

「その時は喜んで嫁いでおりましたわ。豊かな領地と誠実な旦那様に仕えられるのなら本望ですもの」

「なるほどね。どっちに転んでも君とフォリン家が得すると」

 

 ふうむ、とエヴァンは改めて目の前の令嬢のしたたかさに感心する。不実な男であれば賠償金を巻き上げてさっさと婚約を破棄し、誠実な男ならそのまま嫁入りする。

 前者は借金を帳消しにした上で新しい縁——それもフォリン家の今後に得のある縁談を探せるし、後者でも負債額は減らせる。どっちにせよフォリン家の金銭事情はいくらか改善するわけだ。


「君が婿を迎えてフォリン家を継いだらフォリン領は栄えそうだね」 

「いやですわ殿下。私には弟がおりますし、弟は私では足元にも及ばないほど出来が良いのです。弟以上の跡取りはいないと領地では評判ですのよ」

「……なるほど?」


 クローディアより出来の良い弟、と聞いてエヴァンは目の前の令嬢がさらに手強くなった姿を想像する。クローディアの弟のイメージ図と悪だくみをしている時の父の姿が重なって、エヴァンは苦笑いをした。そんな人間が跡取りを務めるのなら、フォリン領の今後は安泰だろう。


「そういえば殿下。儀礼剣はもうよろしいのですか?」 

「ああ、それね。たぶん第四倉庫にあったんだろうけど……あの状況で倉庫を探すのはなんか、嫌だろ?」

「違いありませんわね」


 苦々しい顔でこぼすエヴァンに、すかさずクローディアが同意する。ふしだらな行為が行われていたまさにその現場で同じ空気に晒されていた剣を握るのは、なんとなく生理的嫌悪をもよおしてしまう。

 身も蓋もないことを言えば学園全域がそういう現場になっているのだが、そう考えると学舎の空気を吸うことすらうっすらと嫌になってくる。


「……婚約中の不貞行為を犯罪にする法律、早く施行してもらえないかな」

「ええ、早くその日が来るのを願っておりますわ」


 互いに濁った目になりながら、エヴァンとクローディアはこころなしか早足でリハーサル会場へと戻ったのであった。

◆エヴァン・ライーズ・ルヴィルカリア


ルヴィルカリア王国第三王子。

同学年の貴族子女の顔はだいたい覚えている。上と下の学年はちょっと怪しい。

身長は162cmくらい。まだ成長期は続いてると信じたいお年頃。

リハでは結局訓練用のロングソードを使った。



◆クローディア・ティナ・フォリン


伯爵令嬢。

婚約前にランドルフと顔合わせした時「あ、こいつ偉ぶって調子こくタイプだな」と直感していたため不倫からの離縁を想定してずっと動いていた。賢いところは母似。

身長170cm弱のモデル体型の持ち主で、男子からは自分が小さく見えるからヤダと不人気だが女子からはカッコいいと人気。背が高いのは父似。

名前の由来は某ビープ音一音で曲が作れる天才だったりする。



◆ランドルフ


実は伯爵令息。

ミドルネームは考えるのがめんどくさいので設定なし。

顔合わせの時に「借金があるからお前みたいな女もらってやるんだ、ありがたく思え」とクローディアに横柄な態度を取ったため離縁前提でずっと不倫の証拠を集められていた。

そうとも知らず寄ってくる下級貴族令嬢を食い散らかしていたので見事爆死。父親にはブチ切れられた。



◆ヘレン


男爵令嬢。

ミドルネームは以下略。

良い婿欲しさにランドルフに近づき、他の令嬢に差をつけるべく体を使って籠絡しようとしたがポイ捨てされた哀れな子。

色々と高すぎる授業料を払わされた今回の一件の後は、貴族の次男に嫁いで平民として暮らしている。

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