28.幹部訪問
「ちーす。まおーさまの使いできたよ。豪華な接待よろ」
魔王様の使い。王魔四将、吸血鬼の女性が《森》に来た。
「ってこんな鬱蒼とした森にあるものなんてまっずい樹液くらいかなー。虫しかよろこばん」
「あたしらだって害虫はごめんだね。魔王様の使いと言ったが要件は何だい」
対応するのはおばさんだ。吸血鬼は少し悩んだ後答える。
「あー。たしかこの近く?でなんか戦闘あったっしょ。それ調べてこいって」
「戦闘?それはもっと北の話だろう」
「あ、そうなの?むだぼね?テンサゲ〜」
吸血鬼のお姉さんは項垂れて立ち去ろうとする。
「ね。ね。お姉さん少し血をちょうだい」
「なにこの丸っこいの。吸血鬼から血をねだるなんてヤバくない」
吸血鬼のお姉さんは驚いている。
「ね。お願いお姉さんの血とても美味しいと思うんだよ」
今まで飲んだ血の様にお姉さんからとても魅力的な香りがする。
「そ、そこまで言われたらまんざらでもないけど。特別だし」
お姉さんは首元を差し出してくれた。飛びついて血を吸う。うま!深い味わい。堪らず変化してしまった。
「は!貴方はヘアさま!小さいころ見た。間違いないし!!」
「余はコウだ。他人の空似だろう。それよりも麗しき少女よ。もう少し北に狼牙族の集落がある。狼牙族の血は美味いぞ」
「あ、あーしはアイ!いくし。いっぱい飲むし!」
「レッツ、パーティー!」
吸血鬼少女アイを連れ立って狼牙族の元へ向かった。
「やれやれだね」
残されたおばさんは深いため息をついた。
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