27.王魔四将※アイ視点
魔王の戴冠式が行われる。魔王を輩出した直近の4種族は王魔四将と呼ばれる幹部の座に就かされる。吸血鬼族からはあーしが選ばれてしまった。強制参加。メンドクサイ。今日はネイルのデキもメイクのノリも悪い。ソッコーで解散にならないものか。魔王城をトボトボ歩いていると大鬼族の男に声を掛けられた。
「よう。俺は大鬼族のギガン。吸血鬼族の代表はお前か?ついに魔王軍が動く。楽しみだな!」
図体も声もデッカ。あつくるし。
「あーしはアイ。よろ」
軽く挨拶して素通りする。後ろから付いてくるが気にしない。続いて機人族、竜人族の代表と挨拶する。機人族は丸い身体の中心の目?をチカチカ光らせて何か伝えようとしていたが通じないことに気付いたのか甲高い声というか音を出した。
「アルファデス」
挨拶してたんかい。わからんし。
「ド、ドランだ。よろしく頼む」
竜人族はガチガチに緊張している。うける。どうやらそこまで変なのはいなさそうだ。あとはおーさまがどんなタイプなのか。大鬼おーは自分達一族で人界に攻め込んだ。機人おーは特に何もしないで急に爆発した。どうせ名誉職なのだ楽にこしたことはない。
無事戴冠式が終わった。あれが小鬼おーか。小鬼にしてはましな見た目なのではないか。しらんけど。あれ、城で何回か同じ顔見たような。小鬼族ってそういう種族だったかな。ま、いっか。
戴冠式後は四将による魔王謁見だ。まおーさまはあーしたちに興味なさそうだ。よし。
「人界には南から大軍で攻める。お前達もそこに加われ。…1人は北の様子を見てこい。何か争いがあったらしい」
それだけ言って解散となった。もちろん北の偵察にはあーしが手を挙げる。ごちゃごちゃ戦うなんてごめんだ。
北かー。おいしいお血あるかな。
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