26.命名
ボクは今おばさんの根本で悩んでいた。
有翼族のボクは《塔》に残った。狼牙族のボクは里に行った。ボクがいっぱいだ。今現在で5人のボク。今後血を吸ったらもっと増えるかもしれない。ややこしい。
「ねえ、おばさんなんかうまくできないかな」
困った時のおばさんだ。きっと素敵な案を出してくれるだろう。
「おねえさんだ。簡単だよ。番号でも振ったらいい。コウイチ、コウニ、コウサン、コウヨン。わかり易いだろ」
確かに!でもちょっとカッコ悪い。乞った名前を付けると覚えるのが大変だし覚えやすくカッコイイ名前はないものか。おばさんに無理難題を押し付けると少し悩んだ後答えた。
「それじゃ魔神語の数字なんてどうだい。今じゃほとんど使われてないが独特の響きで乙なもんだよ」
へ〜、そんな言語あったんだ。この世界は人族、魔族に通じる共通言語しかないと思っていた。聞いてみると簡単だし悪くない。
「ありがとう。おねえさん」
お礼を言って狼牙族の里に向かう。
「今日から君はトウだ」
「なんだ、いきなり」
狼牙族のボク改めトウは困惑している。説明すると納得してくれた。彼もコウという共通する名前に不便を感じていたようだ。
「トウ様。素敵でス」
ルナや狼牙族にも好評のようだ。トウに有翼族ボクはスーリだから伝えておいてと頼んだ。夜になり神器で騎士の僕にこれからはワンだからと伝えた。
さて、エルフのボクはどうしようか。エルフの里に他種族が行くのはなかなかに難しい。悩んでいるとエルフのボクの声が聞こえてきた。
「なにかワタクシにようですか?」
今後やり取りするのに精霊を付けてくれていたみたい。ビックリした。フォウと名乗ってと言い、エルフの里の現状も軽く聞くことが出来た。
これで紛らわしくなくなる。すっきりした。
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