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25.仲裁

 わわわ。矢があんなに刺さっちゃってる。大丈夫かな。

 有翼族のボクは全く痛がっていない。矢に火が付きあっという間に燃え尽きた。傷どころか服まで元通りだ。


 「再生の炎…。風では無理か。水よ!」


 エルフのボクが番えた矢は青色に輝いている。有翼族のボクが構えている槍には炎が燃え上がっている。

 一触即発。なんでこんなことに。


 「やめて!!」


 大声で静止する。すると2人は武器を下げ、こっちを向いた。


 「わかりました」


 「やめよう」


 2人はとても物分かりが良いみたいだ。助かった。でもなんで争ったんだろう。騎士と狼牙族の時はこんな事なかったのに。


 問いただしたところコウモリだった頃の記憶はほとんどないみたい。簡単に今までの事を説明する。


 「それではエルフはもう《塔》に攻めてこないというわけだな」


 「はい。主犯のアイビーは封牢に入れております。エルフの総意は争いを望んではいません」


 ダフィディさんはこの里に残って今回の後始末をするみたいだ。エルフのボクはそれを手伝いたいみたい。


 「ワタクシこの里の復興とダフィの補佐をします」


 エルフの姿で魔界に行くのも不味いだろうし精霊に詳しいみたいだからきっと役に立つだろう。任せて《塔》へと向かった。


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