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24.因縁

 コロコロコロ。またまたまたまた小爆発の後、弾かれて地面を転がる。元の場所にはさっき迄ボクだったエルフが立っている。こうやって外から見ると髪が長くて人族の女の子みたいだ。あ、さっきの違和感は身体の細さか。今まで変化した姿は長身で筋肉質だったから。フムフム。

 

 「こうしてみると不思議ですね」


 じろじろと観察していたらあっちのボクも興味を持ったのか近寄ってきてボクを持ち上げた。互いに観察しあっているとダフィディさんが駆け寄って来た。


 「この度は本当にありがとうございました」


 息も整っていないのに矢継ぎ早にお礼を言ってくる。


 「落ち着いて。ワタクシは当然の事をした迄です。精霊が悲しんでいましたから。…!魔物がきます。離れて!」


 エルフのボクは弓を構えて空を見上げる。放り投げられたボクは慌てて羽を動かして空中で体勢を整えた。遠くの空から大量の魔鳥がこちらに向かって来ているようだ。よく気付いたものだ。あんなに遠いのに。


 「牽制します」


 射られた矢は風を纏って魔鳥の群れへ一直線に飛んでいき光輝くと強風を巻き起こした。魔鳥は風に煽られて散らされていく。が、嵐を起こしていた矢は高速で飛んできた何かに斬り折られてしまった。


 「ワタクシの矢が」


 あれは……、ボクだ!羽の生えたボク。すごい速さでこっちに向かってくる。


 「次は当てます」


 矢はまるで光線の様に輝きながら瞬時に有翼族の元に届くが手に持った槍によって防がれた。

気にせずに何度も射かけるうちに何度か矢が身体を射貫いていく。それでも飛ぶ速さは変わらずあっという間にボク達のところまで来た。


 かつて強大なる精霊の力で世界に君臨したハイエルフ。その拠点を奪ったのが炎を纏った有翼族の魔王だった。しかし、その魔王を討ったのもエルフの勇者だと伝えられている。

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