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19.救出

 狼牙族の嗅覚はすごい。エルフの建てた前線基地から有翼族の匂いを感知した。

 まず有翼族が突撃してから逃げるふりをして基地からエルフを離す。そこを狼牙族が捕虜を救出する作戦。

 上手くいったかと思われたが基地に侵入すると木兵たちが湧き出す。それも山の麓のヤツよりも強いようだ。


 「狼人まで[獣化]しろ!体力に注意しろ。危険と判断したら退け!」


 狼のボクが指揮を執り、木兵を抑える。ボクは戦闘で役に立てないので有翼族が捕まっているであろう建物へ先行することにした。

 牢にはエルフはいないみたいだ。普通に鍵が置いてあったので咥えて牢獄へ。有翼族を解放した。武器の場所を聞かれたがなんだかお腹が空いて動けない。有翼族の香りの薄い建物の場所も聞いていたのに。これは白い翼の人に血をお願いするしかない。


 「クッ。好きにしろ。一思いにやれ!」


 腕を出してくれた。嫌そうな顔で。ショック。けど背に腹は代えられない。頂きます。おいしー!すごい旨味。けどクセが無くさっぱりしている。


 お馴染み変化。有翼人になりました。力が漲る。燃えるような力が!捕虜だった有翼人の人達には逃げてもらうことにして木兵の相手をする。


 狼牙族の皆がたくさん倒したが、まだまだいる。狼のボクはおばさん位大きな木兵を相手にしている。


 「無事救出は出来た。皆、退け!」


 我の言葉を聞いた狼王族は隙をみて基地から離れていく。狼のボクは我の元に来た。


 「また血を吸ったのか。追手はどうする?」

 

 「この基地は《塔》に近い。あの木兵共々総て燃やす。離れてくれ」


 狼のボクは頷いて瞬時に去っていった。


 我が槍を回すと炎が燃え上がる。


 「魔槍技。炎々円槍!」


 炎の渦が辺りを飲み込む。基地にも木兵にも火が移り燃え上がって行った。

 炎はすぐに周りのモノ総て燃やし尽くし消えた。

基地のあった地に降り立つと変化が解け、ボクは弾かれて転がる。そこにツタの束が!翼のボクは切り裂いて逃れたけど、ボクはツタに絡まれ引っ張られた。すごい速さで。

 あれ、今度はボクが捕まっちゃった?

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