表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日、なにつくろう  作者: 藻翰
8/1672

アメリカンクラブハウスサンドウィッチ

 仕事が終ったら散歩や散策に魔法の練習。

 今の所のルーティンが出来上がったので、そんな感じの午後を迎えるためにも今日もお昼を作ります。

「さて、今日なにつくろう?」

 麺、飯ときたら今日はパンかな。

 サンドウィッチも悪くないけど、ボリュームも欲しい所。

「ボリュームのあるサンドウィッチだと、アレかな」

 思い浮かぶのはアメリカンクラブハウスサンドウィッチ。

 ベーコン、レタス、トマトにチキン、忘れちゃいけない目玉焼き。

 色々な食材がたっぷりと挟まれているサンドウィッチであれば満足の一品にもなります。

「仕込みはそんなに難しくないかな?」

 昨日も鶏だけど、続けてもそれほど気にならないはず。

 まずは水を多めに張った鍋を準備。鶏肉は塊のままモモでもムネでも。折角なので今日はムネ肉にします。

 鍋に入れたら火にかけて、中火で7~10分程度茹でます。

 茹でたら、すぐにスライスなのですがお昼まではまだ時間があります。なのでこのまま火を落として放置。こうすればパサつかずしっとりしたままの鶏肉が準備できます。

「他に用意するものは、直前の方がいいものばっかりかなぁ」

 目玉焼きか卵焼きはやはり温かい方が美味しいし、一緒に挟むベーコンも温かい方がイイでしょう。

 そうなると、今このタイミングで用意できるのはスープ。

「パンに負けないスープにするか」

 スープとなれば、必須の材料は勿論こいつ。

「タマネギだよなぁ」

 皮を剥いて、繊維を断つように薄切りに。

 これがスープの味の元。正直コレだけでも美味しいスープになりますが、今日は追加でもう一つの材料を。

 それはカボチャ。

 カボチャはまず半分に切って、出来ればもう半分の四分の一までまずは切ってから。

 中のワタと種を取って、緑の皮の部分は勿体ないのですが今日は綺麗に落とします。

 後は一センチ幅程度の小さめにスライス。

 耐熱容器に並べて、ふんわりとラップをかけたら、二分少々レンジで温めてつまようじなどがすっと刺されば十分。

 平行作業でスライスしたタマネギを炒めましょう。

 フライパンにバターを敷いて、タマネギが透明になるぐらいまで。

 タマネギもしんなりと透明に炒めたら、小麦粉を少し入れて小麦粉をしっかりと炒めます。タマネギに張り付くような感じで全体がもっさりと重たくなる感じで大丈夫。

 小麦粉もまとまってきたら、まずは牛乳。

 タマネギに付いた小麦粉を溶かす感じで、牛乳を入れて次にレンジで温めたカボチャも一緒に入れます。

 後は木べらなどでまぜながら少しカボチャを潰す感じで。

 カボチャも相まって少し重たいようであれば牛乳を加えて殆ど完成。

 このまま飲んでも美味しいのですが、口当たりが少し悪いので後程ミキサーなどで液状に。更に一度ザルなどで濾してもう一度温めなおして少量の塩で味を整えれば完成。

 塩を入れなくても甘めのポタージュが良ければそのままでも大丈夫。

「スープの完成っと」

 気が付くと精霊がいつの間にか近くに。

「スープの味見?」

 まだミキサーにかけていないので多少口当たりは悪いのですが、そのままでいい模様。

 お玉一杯分をお皿によそって渡すといつもの様に不思議な感じでそれを食べます。

「どう?少し甘すぎない?」

 もうひとつまみ塩を入れようか迷っているところだったので、自分以外の意見は欲しかったので丁度良かったとばかりに聞いてみます。

「甘さが丁度いいかと」

 メインのサンドウィッチは少し塩が強いので、逆にこの位の方がイイとも思えます。

「ん。じゃあこの味にしておこう」

 まだ時間は少し早いですが、一度一食分を作ってみることに。

 茹でた鶏肉はまだあとにして、まずはトースターでパンを焼きます。

 焼いている間に野菜の準備。トマトとキュウリはスライス、レタスはちぎって水洗いをしてシッカリと水気を切っておきます。

 ベーコンは塊からなので今日は出来る限り薄めにスライス。

「ベーコンは切りそろえておくか……」

 今のタイミングで切って準備がこれは出来そうなので、ベーコンはとりあえずの五人前分スライスをしておきます。

 フライパンに油を敷いて、卵を目玉焼きの要領で落として一分少々。白身がある程度固まってきたら黄身を潰す感じにベーコンを二枚ほど上に乗せて塩、コショウをしてお湯を入れて蓋をします。一分程度蒸し焼きに。

 一分経ったら、蓋を開けてひっくり返してベーコンを少し焼いたら完成。

 ベーコンがカリッとしているのが良ければ少し長めに。柔らかくても卵と一緒なのでかなり美味しくいただけます。

 これで具材はそろい踏み。

 トースターでパンが焼ければあとは整えていくだけ。

「からしマヨネーズ作ってなかった……」

 急いで作ります。材料は名前の通り。

 洋からしでも和からしでも大丈夫。今日は練りからしがすぐに見つかったので、練りからしとマヨネーズ。少量のお酢と砂糖に醤油も

 焼けたパンの上にまずはバターを塗り、からしマヨネーズをしっかりと端まで塗ります。

 後で挟む反対側のパンも一緒で、バターとからしマヨネーズを塗っておきます。

 次に間用のパン。これにはバターだけで。

 バターとからしマヨネーズを塗ったパンを下に敷いて、レタス、チキン、トマトを乗せてトマトの上にレタスを乗せたらバターを塗ったパンを。その上にキュウリを乗せて卵とベーコンが一体化したモノを乗せたらキュウリを乗せて挟んで最後に底と一緒のパンで挟みます。

 少し長めの串を二本対角線上に刺して、耳を綺麗に落としてそろえたら斜めに切って三角形を二つ作る形で切って完成です。

「出来た」

 見た目はシッカリとボリュームを感じ、出来立てというのもあってかなり美味しそうに。

 呼ぼうと思った時には精霊はそこに居ます。

「食べてみよっか」

 切り落とした耳なども別にお客さんに出さなければ美味しい部分。捨てることなく美味しく食べます。

「どお?」

 精霊に聞くと、

「これは、好きです」

 今日のランチも精霊的にはオッケーの模様。


 試食も済ませて、スープをミキサーにかけて一度濾してこっちも準備完了。


「お腹減ったー」

 知り合いがお昼を食べに来たようです。昨日の四人を引き連れて。

「今日はアメリカンクラブハウスサンドウィッチとかぼちゃのポタージュです」

 試食を作った時の仕込みもしっかりしてあったので、お客さんを待たせる時間も最小限に提供できます。

「パンもいいモノだね」

「これは中々なボリューム」

「鶏に豚に少し味が濃いかと思ったけど、ポタージュが甘めでバランスが丁度いい」

「美味しい。でも何かもう少し欲しい様な……」

「……(無言で頷きまくる)」

 今日も楽しんでもらえているようです。



今回も読んでいただきありがとうございます

もしよければもう少し下の☆評価もおねがいします

目に見える形の評価、かなり嬉しいです

毎日投稿頑張ります


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ふよふよの成長? 好き嫌いが出てきた。
[良い点] 毎回料理の作り方を,材料から教えてもらうと楽しみながら覚えられて良いです。 手順だけを,書いた料理本より、よっぽど覚えやすい作りやすいです。 楽しみながら、覚えて行きます。食いしん坊の精霊…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ