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今日、なにつくろう  作者: 藻翰
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★ダンジョン517


 昨日の残りご飯に缶詰を足して、そしておにぎりの形に変えてあげれば歩きながら食べられる炊き込みのおにぎりが出来上がり、ブリトーはそのままラップに包む形で後はバッグに仕舞えばオッケー。

 更に、さっき自分の分は食べてしまいましたが、フルーツなしのプリンと生クリームたっぷりのデザートサンドも一応作り直し、更にさらに昨日の春巻き数種類は揚げたてをそのままマジックバッグにしれっと入れておいたので食べるモノはたんまりと準備済み。


「さてと、久しぶりだけど……装備はみんな大丈夫?」

「勿論です」

「まあ、私は装備も何もありませんというか、私自身が装備品にいまはなりますから、問題有りませんけどね」


 タマエはいつものローブに水の盾。爪も浸けたみたいですが……あれ?っと思っていると、説明をしてくれます。


「火の精霊さんが頑張ったら色々と先輩が出来る事の片鱗?が出来るようになってきたと言っていまして。マジックバッグが出来るようにいつの間にかなったみたいで」

「って事は、タマエもそうやって装備をしていなくても、いつでも武器や盾を装備した感じに出来るって事?」

「ですです」


 タマエがというよりは火の精霊さんが強くなったみたいで、更にタマエもあれこれできるようになった話を聞いて黙っているはずのないうちの精霊。


「私だって色々と強くなっていますからね?」

「疑ってないよ。ただ、支度はいいの?」

「問題ないです。と、いうより雅は?」

「まあ、この通り。いつも通りのローブに腰には刀と脇差。あとは回復効果の付いている下駄だね」


 ゲームとかだとある程度進むたびに装備を交換していき、最終的に最強装備に至るイメージがありますが、初めに宝箱から出たドラゴンローブは衰える様子はなく、下駄も効果が可笑しいぐらいと防具にケチをつける必要はなく。武器の刀と脇差ですが、これまた攻撃力が足りないなんてことにならず。まあ、刀である骨刀は折れる心配があったのですが、精霊が武器になれるようになった今、その心配も杞憂に近い状態。

 まあ、魔法を纏いやすいというのもあって脇差を使う事が多くなっていますが、それも周りの広さが無い時用であって、刀もなにやら少しずつ魔法を纏いやすくなっている気も。

 という感じに、ダンジョン探索にかなり自分自身も慣れが。

 こういう時こそ気を引き締めましょうとマスターだったら言ってくる事を思い出し、少し油断というか慢心というか、そういう状態の自分を俯瞰視点で見られた気がしたので、顔をパンパンと心なしか強めに叩くと、音にビックリしたのはうちの二人。


「えーと、どうかしました?」

「ちょっとだけ油断?慢心?っぽい気配があった気がしたから、気合を入れ直したって感じだね」

「それが出来ている時点で、油断や慢心とは別な気がするのは気のせいですかね?」

「どうだろう?まあ、危なくないように生きるべきだとは思うから、いいんじゃない?」


 ダンジョンで死なないというのはわかっているものの、いまだに死んではいないので出来ればこれからも死にたくないと思っていて、ついついそんな言葉が出た訳ですが、それは二人にもしっかりと伝わったみたいで。


「まあ、いい事だと思います」

「ですです。って事で、準備はオッケーですか?」


 タマエの言葉に頷きを返して、念の為にもう一度忘れ物が無い事を確認。

 食べ物をリュックに仕舞い、問題がなさそうだったのでカードを片手に二人を肩に乗せた状態でいつもの道でダンジョンへ。


「じゃ、楽しみにしておくね?」


 自分達が家を出るタイミングに合わせて後でまた戻るよと言いながらもがーさんも何処かへ。

 いつもは朝の時間帯に行くので人通りは疎らなのですが、今日は昼前ぐらいの時間というのもあって、かなり街中は賑やか。そんな喧騒を背にソロダンジョンの入り口へ行くと何となく覚えのある顔の人。


「あ、どうも」


 そんな挨拶をされた事は無かったので、少しばかり驚きつつも「ども」とだけ言葉を返し、すぐに出せるように持っていたギルドカードを渡すと、確認を済ませてすぐに手元にカードが戻ってきます。


「この間のかまめし?とっても美味しかったです」

「あー、お口にあったのでしたらよかったです」


 当たり障りのない会話をしていると、ツンツンと精霊が首のあたりをつっつき、反対側からタマエも尻尾を使って合図っぽい事をしてきたので、会話を長くせずにすぐにこの場を離れてダンジョンへ。


「あんまり会話しない方がよかった?」

「いえ、そういう訳ではないのですがギルドの人達も色々とあるみたいで、変に誰かと仲良くなると大変らしいので、だったら全員同じぐらいに当たり障りない感じの方が面倒事は少ないかと思いまして」

「あー。じゃあ、挨拶をするぐらいでいいんだ?」

「ええ」


 ギルドの方は精霊に任せているので、言われた通りにする事に。


 そして、少しばかり歩みを進めて右側の転送装置の所までくれば、後はいつも通りなのですが……。


「変ですね?」

「おかしい?」

「なんだろうね……これ?」


 いつもと様子が違います。






さて、すみません……ダンジョンです。<__>

お料理をお待ちの方からすれば微妙かもしれませんが、いつも通り適当にお付き合いいただけると助かります


がーさん肝いり(笑)なダンジョンです。


どうせろくなことになってないと思いますが(笑)

ちょっとでもたのしんでもらえれば幸いです。



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
肝いり(食材)ダンジョン さーて、今回はどんなお肉が採れるかな?← 最近、ちょっとした重しになりそうな真鍮の塊を探しているのですが むかーし家のどこかで見たことがある。というなんとも心許ない証言だけ…
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