★ダンジョン513
描写不足の補足を。
つちのこっぽいアレの大きさですが、1mないぐらいのそこらへんで見つけたらちょっとビックリするぐらいのヘビの大きさです。
いつのタイミングでココを見られるか分からないという事で、数日分に載せさせていただきます。
申し訳ございません
「憑依完了です」
えぇ!?
いきなり自分が喋ったわけですが、喋るつもりなど勿論なかったので慌てて動くと一挙手一投足にかなり力みが掛かっていることが分かり、いつもの感じと全然体の動かし方が違う事に気がつきます。
それにしても、タマエがやってみるというから任せたはずなのに結果として起こった事はこの憑依?で、自分としては名前をもうちょっと真面目に考えた方がいいんじゃないかな?と言いたくなるところ。
「えーっと、タマエは頭の中で念話みたいに話せる?」
「あ、そうですね。今私がしゃべると……ご主人の口を使っちゃうみたいで」
「いきなりいつもと違う風な雅の喋り方で驚きましたが、やっぱり後輩だったのですね?」
「はいっ!」
元気よく返事するのはいいけど、まだ自分の口からいきなりの声が出るのはビックリするところ。
「タマエ?これは何が出来るようになったのか説明……できる?」
確認すると、今度はちゃんと念話になってタマエが答えてくれます。
「何でも出来ます。先輩を装備した時と同じような感じに身体強化を通常の数倍でかけた形ですね。あと、魔力を塗りたくるような形にしたのは、人間の体の限界を一時的に不問とし、魔力で筋繊維などを保護する役割も担っているので、言葉で言うとあまり凄くは感じないかもしれませんが、火事場の馬鹿力の状態を意図的に作ったような感じが分かりやすいかと」
意図的に火事場の馬鹿力を作ったとサラッとタマエは言いますが……それって、考えようによっては後から筋肉痛とかが自分に襲ってきそうとも思えて。
そんな思想が頭の中を巡ったことを察したみたいで、タマエが続けます。
「あくまでこの憑依中はそう言ったリスクやダメージを私が負うという事ですから、ご主人が痛い思いはしませんよ。……多分。あと、私も痛くはならないハズ……です。多分」
多分が多すぎる答えだと思いますが、右手をとりあえず握って、開いて。
軽くその後は、腕を振ってみるのですが、いつも以上のキレを感じタマエの言っているような人間のリミッターを解除したような状態だという事が分かってきたので、少し抑え気味に地面を蹴って動いてみると、自分の体?と疑いたくなる程にはかなりの動きがサラッと出来ます。
「雅、そろそろアレも構って欲しそうですよ。あ、ついでにどういう状態か確認したいので、鎧状態で今、くっついちゃいますね?」
「え?」
有無を言わせるつもりが無かったみたいで、いきなり自分の正面に煙が出て来て、煙が晴れるとプレートアーマーみたいな鎧が勝手に体についてきます。
そして、精霊も一緒に魔力を流したのかドクンと大きく体が跳ねる動きに。
「ちょっ、先輩も一緒にしたら、私の恩恵少なくなっちゃうじゃないですか」
「どのぐらいまで一緒に出来るのか、確認ですよ」
「もし、何かあった時に動きを阻害して、ご主人を守る予定でしたよね?」
「予定は未定。しっかりと同期できているのでしたら、私も一緒に同期して、出力を上げるのもいいでしょう?」
勝手に自分に魔力を流してみたり、許可の一言も出した覚えは無いのであまりいい状態とは言えない方向にいっていても何も言えないわけですが、タマエだけではなく精霊も一緒になってしまうと、完全に相手の狙いは自分一人の状態。
「ツチノコがきますよ?」
精霊が言うと、いきなり地面から槍がサクッとこちらを狙ってきたのですが、さっきまでと全然違うスピードで。
「すっごく遅く見えているのは、二人のサポートのお陰?」
「ですよー。能力を上げに上げて、さらに先輩も雷の魔力をながしていますよね?」
「余計な事を喋らないでいいですからね?後輩は」
やばっ、みたいな反応をタマエがしますが、今は戦闘中なので仕方なく注意は後。
まずは目の前のツチノコ……もしかしたら、アースドラゴンをどうにかしようと思うわけですが、なにせとにかく体が軽く、動きもかなり無茶が出来そうな空気があるのである程度の安全は確保したままあれこれやってみるとしましょう。
「まずは遠距離攻撃、いや、魔法が弾かれる確認をもう一回かな」
土は普通にかかったわけですが、今なら今まで以上の速さでいろいろできるという事で、右手を腰に伸ばし、腰にある刀を掴むとかなり力が入ってしまう事が分かったので、かなり優しく握る形に。
今までは自分の魔力をゆっくりと流し、風の腕輪からもう一度魔力が流れて来るのを確認し、そして刀に纏わせてそれを放つ形でしたが、どうやら憑依中はそういうことも数倍以上の速さ。
魔力が抜けた瞬間にはもう刀を覆っているほどのスピードだったので、流れに乗ってそのまま右手を一度伸ばし、そしてゆっくりと鞘に刀を戻します。
今までとは威力も早さも違い、同じ技と言えるか怪しいほどの風の刃は縦切りの形でツチノコへ向かうのですが、当たったと思うタイミングで予想通りパァンと魔力がはじけます。
「魔法はとりあえずダメそうだね?」
「みたいですね。でも、まだまだいろいろいけますよ?」
「因みに、これって時間はどのぐらいなの?」
「さあ?私も初めてですから。ただ、もうちょっと大丈夫な気はしますよ?」
おっと、ここに来てまたびっくらぽんなはなしですが、出来るだけ短時間で何とかしないと危なそうなので、頑張りましょうか。
折角なのでついでに精霊もがっちゃんこ。
ラーメンで言う所の、全部載せですね(違)
やりたい事やってる感じですが……感想欄でもご指摘いただいた通り……何で大丈夫なの?
と、思う読者の方が多そうなので一応こっちでも軽い説明を。。。
精霊もタマエも雅の魔力なので、出してるものを引っ込めただけと作者的には思っています。
後は……数日後?どこかで?本編で無理やりでも説明……させてみます(笑)
いきなりすぎる合体に戸惑いの皆様、申し訳ありません。
偏に、作者の描写不足です。
精進します。。。
あ、もう一個の作品(連載中の)も今日です。
初日、二日目に案内した記憶がありますが、今日のところぐらいまで話があればちょっとだけ読んだって気にもなるかもしれないので、今更ながらにもう一度ご案内を。。。
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




