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今日、なにつくろう  作者: 藻翰
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オロポ


 階段階からいつもの横道に入り、ダンジョンを出るところにはギルド職員さんが。


「お疲れ様です。カードを」

「はい」


 いつものやり取りをサッと済ませて、そのまま家路に。

 今回倒したのはキャッソワリが二体にレッドバット、レッドクラブが一体。どういう用途があるのか分からないレッドハンドゴーレムが合体した奴が一体とレッドドラゴン。

 この中で自分達にとって殆ど必要がないのはレッドバットとレッドハンドゴーレムの合体した奴ですが、急いで解体屋さんに持っていかないといけないという事は無く、今は家に一度帰って熱い階層でかいた汗を早く流したい気分。

 そそくさとソロダンジョンを後に家についたら、荷物は玄関近くにおいてシャワーを浴びながら体を洗い、すぐに温泉に浸かります。


「ふぃぃぃ。いぎがえるぅぅぅぅぅ」

「あぁぁあああ」

「ふぅぅぅぅぅぅ」


 三者三様ですが、回復効果もある温泉に浸かると思わず出る言葉と言うよりは魂の叫びみたいなものが口からこぼれるのですが、その後は静かなものでゆっくりとお風呂を楽しむことに。

 いつもだと三十分ぐらいのお風呂で終わるのですが、気がつけば一時間近くゆっくりとしていてかなりしっかりとお風呂を堪能。


「お風呂上りは……牛乳ですね!」

「お酒よりジュースの方がいいですよねぇ」


 そんな事を二人が言ってきますが、何というか今日は頑張った自分達にご褒美があってもいい気が。


「冷蔵庫さんにちょっとお願いをするから待っていてくれる?」

「お願いですか?」

「何かするんですか?」

「美味しいドリンクをパパっとね?」

「「ほっほー?」」


 美味しいドリンクと言う単語で二人はすぐに察したみたいで、とりあえず三人でお風呂上がりの牛乳は楽しんだのですが、ムムムっと冷蔵庫さんにお願いをして出して貰うのは、有名なスポーツドリンクと有名な栄養ドリンク。


「コレは……脱水症状とかそういう時に飲むといいって言っていた、ポ〇リですね?」

「こっちは、元気ハツラツな茶色の小瓶じゃないですか!」


 どっちも同じ会社の飲み物。それを合わせて変な事になるハズもなく。


「ナルホド、茶色の小瓶を1。その倍量の2をスポドリですか」

「黄色い色が思わず飲みたくなりますね」


 パパっと作ったというよりはただ混ぜただけの飲料なのですが、オロポと呼ばれる飲み物の出来上がり。同量ぐらいの方が甘さもしっかりで人によってはその位がいいと言う人もいると思うので、何が正解というのはないのですが一つだけこのドリンク困った部分が。


「美味しいぃぃぃぃ」

「ほんのりある微炭酸がいい刺激ですぅ」

「美味しいでしょ?ただ、一つだけ注意点があってね?」

「コレだけ美味しいのに注意しないといけない事が?」


 唯一の弱点みたいな感じですが、その通りでこのドリンク糖分が多いのでお風呂上りやサウナあがりの飲み物としては最高なのですが飲みすぎると……肥満の原因に。


「なんと!?」

「美味しいからとガバガバおかわりすることは出来ないのですね」

「結構運動をしているので、私達は大丈夫なのでは?」

「まあ、日に何杯も飲むってわけで無ければほとんどの場合は大丈夫だと思うけど、それでも痩せているように見えて居る人が毎日飲むと隠れ糖尿病とか気を付けないといけないらしいからさ」

「うぅ。体を壊すのは流石に良くないとわかるので、一杯……いえ、もう一杯ぐらいはいいですかね?」

「飲みすぎがよくないだけだからね」


 お風呂上りのオロポタイムは二人も大喜びの時間となったわけですが、かなりいい感じにととのったような空気。

 そして美味しいドリンクを飲み終わったこのタイミングで何故かドアベルの音が。


「何となく、予感はありましたよね」

「がーさんかな?」

「でしょうね?」


 ふらりと現れたのは予想通りにがーさんなのですが、思っていたよりも苦そうな変な顔をしての登場。


「えーっと、今回も色々と説明……が、ね?って、オロポ?あー甘いモノ丁度ほしかったんだよね。氷多めで一つ頂戴。あ、僕のは1対1でよろしくね?」


 がーさんはタマエにお願いをするといつもの席にドカッと座って、天井を見上げて目を閉じ、肩を落として大きなため息を一つ。

 そして上を向いていた首をだらんと下に下げ、大きく深呼吸。

 結構今回も言いにくいというか、大変そうな空気が見えて来る状態ですが、タマエは言われた通りにオロポを作ってくれて、それをテーブルに置くと大きめのグラスをガシッと右手で持つとその勢いのままゴクゴクと出てきたオロポを飲み干します。


「うっま。ふぅ、生き返ったわー。っと、そこまで長い話にはならないと思うけど、三人共風呂上りかな?一応、体が冷えないように飲み物でも持った状態で話……した方がいいよね?」

「まあ、どっちでもいいですよ?」

「話の内容にもよりますね?」

「あ、私は後でお二人から確認もできるので、なにかちゃちゃっとやる必要があれば言って貰えれば動きますよ?」


 タマエだけはあんまり話に興味がないのか、それとも気を使ってくれての発言なのかわかりませんが、とりあえずがーさんの話を聞きましょうか。





料理じゃないです(笑)

飲み物ですね。名前……そのままだけど大丈夫かな?


これからの時期、暑い日の汗をかいた後などにとってもおすすめなドリンクですね。

ただ、本文中にもあるように美味しいからと言って飲みすぎはアウト。

何でもそうですが適量がいいと思って下さい。


個人的には1対1のちょっと甘めで炭酸も感じられるぐらいが好みですが、片っぽがかなり余るので……オロポを楽しんだ後に残っている「ポ」の方を楽しむと二度美味しい(笑)


梅雨入り?のような情報もちらほら。

蒸し蒸しとした時期がやってくるので、水分補給をしないといけないからこの時期にも良さそうだけど、飲みすぎだけは本当に注意ですねぇ



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
オロの方は常備していないので、すぐ出来ない!! どっちにしろポが余りますね。 リアル…とか、デカビ…とか、、も無いなぁ。 あ、タウリン1000mg配合!のなら納戸にあるかも!?(๑˃́ꇴ˂̀๑) 混ぜ…
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