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今日、なにつくろう  作者: 藻翰
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★ダンジョン482


 精霊のよくやる雷パリパリを自分なりに使ってみたつもりだったのですが、思っていた以上に身体能力を向上させてくれたのはありがたかったのですが、使用後の反動は予想以上で、全身が筋肉痛の一歩手前みたいな感じ (こむら返りを起こした感じに近い)なので、動き回りたいとは思えない感じなのですが、


「魔力をもう一度流して纏った電気を地面に流してあげれば大丈夫ですよ」

「なるほど?アースとは違うけどそんな感じ?」

「体内に残っていると体が変な反応をするので、それを地面に流すという意味では似たような感じではあるとおもいますが、厳密には違うとも言えますね」


 精霊とそんなやり取りをしながら、足は地面についているのでそのままパリパリの魔力を流す想像をしてみると、結構な勢いで魔力が流れる感じがあって痛みがスッと引いてくれます。


「あ、折角倒したレッドドラゴンすぐに仕舞いましょう?」

「あー、うん」


 よくみれば、溶岩の近くに居て放置していると溶岩に飲まれそうな感じもあったのでリュックを近づけてそのまま中に入れます。


「さて、囚われの……雑魚なウチの後輩は……状況が変わっていませんね?」


 言われて後ろを見るようにタマエの方を見てみると、レッドドラゴンを倒したにもかかわらず状況が全く変わっていない事に気がつきます。


「倒しただけじゃ足りないって事?」

「いえ、階段は出たみたいですよ?」


 精霊がそう言うので周りが安全な事を確認してからスッと目を閉じてマップを確認すると一応階段の反応はあるのですが、


「階段はこの奥?」

「なんというか何処までも優しくない階層ですね?」

「とりあえず、タマエからどうにかしよう」


 一応色々な方法でタマエを助ける事は出来そうな気がしているのですが、とりあえず近くに行くと、結構余裕のある状態のタマエ。


「ご主人も先輩みたいな事出来るんですね?」

「出来るというよりは、精霊の魔力を借りてやった感じかな?」

「私もやった方がいいですかね?」

「まあ、強化の一つとして覚えるのはアリかもしれないけど急いでとか無理をしてではなくていいと思うよ?」

「ですかー」


 喋りながら溶岩にタマエが水を掛けているみたいですが、あまり変化は見られません。


「どうにか出来ないかと戦いが終わった後から水や氷を掛けているのですが……この通りで」

「効果は薄い感じ?」

「ええ。どうしたらいいですかね?」

「言われても……どうしたらいいかなんてこっちも聞きたいぐらいだけど……」


 そんな会話をタマエとしていると、ポンッと煙が。いつもの状態になった精霊が何かを始めます。


「倒した後であれば……やっぱり」


 マップを見る時と同じような形で目を閉じると、なにかを見つけた様子。


「鍵の情報がしっかりと更新されていたので、確認したのですが緑ビンを使えばいいそうです」

「あー。ココでも使えるんだ?」

「ええ。この通り」


 レッドドラゴンと戦う前に渡していた緑ビンを溶岩の柱にぺいっと投げつけるとパリンと割れて、柱の一本が土塊に戻ります。


「二か所も戻せば通れますね?」

「多分?」


 ここまでせっかくダメージが無いのだからと二本ほど緑ビンを使うと、タマエが出てこられたわけですが、別にそこまでケチケチしなくてもいいんじゃないの?と思っていたのですが、


「階段までの道が無いのはこれを使えって事みたいです」

「じゃあ、さっきの所に戻って緑ビンをどんどん消費しろって事?」

「ええ」

「もし、無い場合は?」

「空を飛ぶしかないですね」

「人間にはそれは無理だと思うけど?」

「そう言う事みたいです」


 そういう事って、かなり意地悪なマップと言う事だと思うわけですが、ありがたい事に倒すのに使った緑ビンよりも残りの緑ビンの方が多い状態だったので、救出したタマエもいつもの肩の上に戻って貰って、三人でレッドドラゴンを回収した場所へ。

 そして溶岩の上に緑ビンを投げつけると、ある程度の溶岩が土塊に戻ります。


「最初に割って出て来た奥に階段があるって事は、二度目以降だとレッドドラゴンを無視して突っ込むことも出来るのかな?」

「残念ながら、無理ですね。倒さない限り階段が出ない仕様みたいです」

「で、折角倒せても緑ビンが無いと……飛ばないといけないと?」


 頷きを何度か精霊が返してくれるのですが、緑ビンが無い方法も一応ない事はないみたいで何かを見つけたのか、微妙そうな顔をします。


「何かあったの?」

「ええ。鍵の情報を見る限り、一応ですが緑ビンが無くてもどうにかできるみたいです」


 そう言って精霊がゆっくりと向かったのはタマエを閉じ込めていた溶岩の柱が土塊に戻ったところ。


「この土塊はこの通り触れますし、こうやって……溶岩に投げても浮くというか溶岩に飲まれないらしいです」

「って事は、溶岩ボールを魔力ごと切るみたいなことをしておいて土塊を大量に集めれば、後で役立つと?」

「ええ。ただ、この部屋はご存知の通りかなり熱いのであれだけのドラゴンを倒してさらにその後に土木作業をしろと言っているようなものなので……結構きついですね?」


 それは嫌だなぁと首を左右に振りますが、今回は緑ビンがあるのでとりあえず緑ビンで道を作って階段に向かうとしましょう。





倒しても厄介です。

まあ、ステージギミックと強いモンスターは別扱いなので仕方がないのですが、これ見よがしに緑ビンがあった事にもちゃんと理由はあったのです(えっへん)


一応拾わなかった人の場合も考えてはみましたが、雑ですねぇ。


作者に色々と求めてはいけないという事ですねぇ(笑)


さてと……一段落?



今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
白と言っている→しろと言っている おぉ!ちゃんと倒せてた!!(๑˃́ꇴ˂̀๑) 真っ二つドラゴンの可食部はどうなっているのか!? この溶岩に別の色の瓶を使ったらどうなるのか見てみたいなぁ(ᕑᗢूᓫ…
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