ハンバーグのベーコン巻き
ランチは殆どサクッと終わる事になったのですが、お客さん達が帰る時ちょっと呼ばれ話をしてみると、今日のランチの出汁がいつもと少し違ったと言ってきたのは土の精霊付きの人。
確かにいつもと今日の出汁は違ったので、小さな差ですが気がつくとは思っていなかったのでビックリしたのですが、全員帰った後にがーさんが一人だけ戻って来て、僕も勿論分かっていたよ?ただ、言わないでいいかと思っていたら僕以外にも気がつく人がいるとはね……と、喜びながらもがーさんがひょっこり顔を出して今日のランチは終わりとなったのですが、大変な事になるのは実はこの後。
「お夕飯が……決まりません」
「朝から考えてくれているみたいだけど、方向性だけでも決まらなかった?」
「アレもコレも食べたいですし、お肉は欲しいじゃないですか」
「あー、うん」
何となく読めていた気がしていたと思っていたのですが、どうやらほとんど決まっていなかったみたいで、少しだけ話をして手助けをしたいところですがあまり手助けをするとタマエと違って拗ねてしまう事もあるのでなかなかその辺りは難しい所でもあって。
「今のところは手伝いは必要ない感じ?」
「ですね。ただギリギリまで迷うと思いますがお夕飯の時間にはちゃんと作っておきますので、任せて下さい」
「わかった。頼むね」
ここまで言ってしまったら自分が手伝う事は流石に出来ないと思うので完全に任せる事に。
そうなってくると、今日の午後はかなり時間が出来てしまって逆に暇という感じになるわけですが、今のところ内の二人はかなり強くなってきているので自分も負けないようにある程度自己鍛錬が必要なのですが、何となく今日はそういう気分でもなく。
「さて、困ったな」
後はゆっくり寝ているぐらいしかやれそうなことはないのですが、それで一つ思いついたのは布団を干す事。
まあ、実際の話ベッドなので布団を干すというと微妙に語弊はあるのですが、掛布団や毛布などはしっかりと干すことが出来て、偶々今日の天気もいいのでこのまま干してみる事に。もう少し朝早い時間や暖かい季節であればパパっと洗って干すこともできたでしょうけど、それはやっぱり休日の時間がある時にやった方がいい感じで。
一応自分の分を干すわけですが、精霊やタマエのモノも一緒に干しても問題は無いので、二人の分はどうするか確認をするとお願いしますと言われたので、干せそうなものは全て干してみる事に。
まあ、干している間はゆっくりとお茶でも飲むわけですが、なかなかいい午後を過ごすことは出来ます。
そして、夜はかなり布団が温かく太陽に包まれている感じに寝る事が出来ていつも以上にスッキリすることになるのですが、コレは後の話。
そんな午後を過ごした後は精霊の作ってくれる夕飯を食べるわけですが、ある意味精霊らしい夕飯が出る事に。その辺りは精霊の目線で確認してみて下さい。
今晩の夕食は私が任されたわけですが、朝からじっくりと色々考えている最中にパスタのいい香りやスープの香りで私の思考を邪魔して来るのは結構困ったもので。
まあ、ランチが終わって一応雅が確認しに来ましたが、確定できるほど決まっていなかったので曖昧な返事をしたわけですが、結構心配はしてくれているみたいで、あまり心配をかけすぎないように注意して夕飯を作ろうと思ったのですが、どうやら心配しているからか家から出ずにお布団を干してくれると言うのでお願いしたのですが、それがいいきっかけに。
「さて、作りましょうか。今日の夕飯を」
ランチがパスタだったので夜は普通に白いご飯をまずは炊くところから。
水にある程度浸して、炊飯のボタンを押せばいいだけなのでそこまで大変な事は無く、まずはご飯の用意が終わります。
次になんだかんだであったら嬉しいお味噌汁。
お夕飯に合わせて色々な具材を入れるのはパスなのですが、最近美味しかったはんぺんを入れて、雅だと色合いを気にして緑色のナニカを入れたがるので、水菜等も一緒に入れてもいいのですが余計なものが無い方が私はいいので、はんぺんオンリーなお味噌汁を作ります。
はんぺんは一応包丁で食べやすい一口大にして、そのままでも確か食べられるとか言っていたので、一応お味噌汁に浸かっているので火も通るでしょう。
と、ご飯と汁物が出来たのでそろそろメインを作るのですが、シンプルイズベスト。
私はお肉が好きなのです。という事はまず必要なのはお肉。そして、お肉。
さっきのお布団を干してくれるという言葉で私が思いついた料理はベーコンハンバーグ。
あれ?名前が逆ですかね?ハンバーグのベーコン巻き?いえ、ハンバーグベーコン?どれが正しいのか分かりませんが、私的に色々とこだわりがあるので、中々作るのは大変です。
雅は合い挽き肉にタマネギや色々を入れますが、私が思うに牛百パーセントのハンバーグの方が肉を感じるので、牛ひき肉のみを使ってさらに牛脂とコマ肉を自分の手で包丁を使ってみじん切りにして肉種に足して、パン粉や卵タマネギなどの邪魔なものは無し。そして作った肉種をちょっと厚めに切ったスライスベーコンで巻きます。本音を言えば二重巻きにしたかったのですが、前に近いモノを作った時に中まで火が通らなくて大変だったので、ちょっと厚めのベーコンで我慢。
ベーコンはそのままだと剝がれやすいので、小麦粉か片栗粉をまぶして接着剤の代わりに振ってあげるのを忘れずに。更に念の為で爪楊枝でサクッと刺しておけば流石に大丈夫でしょう。
思った以上にデカい肉種になってしまいましたが、フライパンに少量の油を敷いてまずは片面、そして反対側と両面にいい焼き色を付けて、後はお湯を入れて蒸し焼きの形で雅は作ってくれますが、それだと美味しい肉汁が逃げるので私は違います!
両面焼き色が付いたらアルミホイルを用意してしっかりと一つ一つ包み、ついでにそっと爪楊枝を抜いてそのアルミホイルごとトースターへ移動。
グリルがあればグリルで中まで火を入れるらしいのですが、そこまでの技術力が無いのでトースターで二十分しっかりと高熱に晒して中までしっかりと火を通せば今日のメインの出来上がり。
え?ソース?別にケチャップやソースを掛ければいいと思いますが?
これだけの料理であれば、誰も何も言わないでしょう?
ふふん。私の料理が皆の心をつかんで毎日作ってくれと言われそうですが、忙しい私にはちょっと大変なのでその辺りは応相談という感じでしょうかね?
作者の勝手な精霊のイメージによってつくられた料理はこんな形に。
お肉とお肉。
重たそうですが、食材はそれなりにいいので多分味は悪くないと思います。
どちらかというと、ご飯よりパンそれもバンズと呼ばれるハンバーガーなどを想像した感じの料理に近いと思うのですが……ちょっと頑張ったなー(笑)
頑張り過ぎた結果、脳内が空っぽに。。。
明日の料理が思いつかないのですが……そしてストックも殆ど……無し。。。どうしましょ^^?
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




