豆腐のブロッコリーとカニのあんかけ
卵焼きやカニしゃぶはかなり美味しく、グダグダと喋りながらの休日のお昼はゆっくりと過ぎていくのですが、少し色合いが足りないというか野菜が足りなさそうだったので少しだけ三人に野菜も食べた方がいいと言ったのですが、折角美味しいモノを食べているので野菜は無くてもいいという感じの空気だったので、美味しいモノなら文句は言わない事が分かっていたので、パパっと用意することに。
用意するのはブロッコリー。
皆がそれほど野菜を今求めていないので、いつも以上に子房に分けて塩ゆでをします。
今日はカニ出汁があるのでカニ出汁を使いますが、なければ普通に白出汁を使って出汁に塩、醤油を加えて水溶き片栗粉でとろみをつけます。
後はここにカニの身やカニカマと茹でたブロッコリーをいっしょに絡めてあげればブロッコリーとカニのあんかけサラダの出来上がり。
ただ、コレだけだとウチのメンバーは食べそうになかったので、このあんかけをつかって充填豆腐のうえにたっぷりかけてあげれば、豆腐のブロッコリーとカニあんかけの出来上がり。
一手間かける時間があれば、お豆腐をお湯の中で温めてあげると湯豆腐みたいな感じになり、更に温まる一品になるのですが、あえて冷蔵庫から出したままの冷たい豆腐で食べても冷たい豆腐と温かいあんがいいバランスになるので、どういう食べ方がダメという事は無く、ちょっとしたおつまみにもいい感じ。
「これなら文句はないでしょう?」
「ちょっといつもと違う麻婆豆腐的な、あんかけ豆腐なのでブロッコリーもそこまで気にならないのがいいですね」
「豆腐だけおかわりできるのも有難いですね」
「ここまで美味しいと、何も言えないなー」
三人とも野菜入りだと分かっていても味がよければ文句はない模様。
そしてお酒のつまみになりそうなものを出してしまったのと、朝から色々と食べていたのでそろそろ時間的にもお酒を解禁してもいいだろうという空気にいつの間にかなってしまって、何処からともなくがーさんがお酒を出すとワインや日本酒各種酒類が食卓に並び始め、いつもの飲み会の様相に。
「雑炊もいいけど、ちょっと違う感じで何かできる?」
「量があるので、ここはあえてたっぷり使ったチャーハンとかどうです?」
「いいね」
カニの身をたっぷりと使ったチャーハンを作るのですが、今回はあえてカニ出汁ではなくいつもの鶏ガラの方を使うと、その微妙な味の差が逆に今までと違う味になりいいアクセントに。
そしてチャーハンだけだと野菜不足なのでわざとチャーハンは小分けにして、レタスの上に包むように置いて、素手で食べられる形のチャーハンとして提供をしてみたのですが、お酒を飲みながらの皆にこれは大好評。
「チャーハンをスプーンやレンゲ無しで食べられるのはいいですね!」
「ちょっとだけ味変化として醤油を垂らしてみたり、オイスターソースを垂らしてみたり、色々と変化を付けられるのもいいですね」
「二人はまだまだだね?ここに掛けてあげるのにふさわしいのはさっきの豆腐あんかけだよ?そうすればチャーハンの美味しさにあんかけの旨味、さらに豆腐や野菜まで三位一体いや、もっとかな?とにかく混ぜこぜで美味しいよ!」
「それはやるしかないですね!」
「ああ、私……食べきってしまいました……」
あんかけだけであればまだ残っているので、タマエに出してあげるように伝えると二人もすぐに手を上げて、ついでに豆腐を崩して入れてしまって欲しいという事だったので、追加でもう一度作る事に。
そしてかなりの量があったはずのカニの身は消費されることに。
ただ、なかなか面白かったのは時間が少し経った頃の事。
「あれ?なんというかいつも以上に満足している感じがあるのですが?」
「あー、それは昨日も言った通り大きさを変えてその分満足度を上げたからだと思うよ?」
「でも、昨日はここまで満足しませんでしたよ?」
「量もあるから、雅が身を小さくしたから凝縮されたんじゃないの?」
「え、あの大きさのままにしなかったんですか?」
「あの量をそのまま使うといつまでたっても終わらないからね?」
「という事は小さくすればするほど満足?……コレは色々と話し合わねばならない事かもしれませんね?」
精霊は精霊で何かに気がついたのか、お話をしないといけないと言い始めましたがとりあえずお昼としてかなりみんな満足してくれている様子なので自分としてもそろそろお酒を解禁しようかと思い始めるわけですが、ハッと一つ思い出すことがあって。
「あ、そういえばアレはまだ調理していなかったか。とりあえず今の料理たちに負けないポテンシャルを持っている事を知らしめるには……ちょっとだけ工夫も必要かな?」
工夫を凝らして作った料理でおどろかせようかと思ったのですが、考えてみると工夫を凝らしてしまうと自分の調理技術の方に目が行きそうなことに考えているうちに気がついてしまったので、そうなると素材を生かした料理になるわけですが、
「いや、素材を生かすだけでも十分か」
夕飯には早いのですが、お酒を入れる前にアレを作っていきましょう。
出汁がいいのだから美味しかろう。。。うぅ、自分で書いていて食べたい。
というか、一応想定という言い方になりますがカニではなく今回の料理は「カニカマ」で代用できるものを考えております。
カニよりもカニカマが好きな人がいるという話を聞くと「えぇ!?」と言われますが、カニも好きですが自分もカニカマ大好きです。寧ろ、軟骨に当たることがほぼ無いので食べやすさというか何も考えないで食べるという意味では好物と言えるほど。
やーっと、ダンジョンのお話が終わりそう。
日常に戻りそうです……。
ダンジョンの時にどういう感じで書くんだっけ?と毎回思っていますが、ダンジョンが終わっていつもの日常に戻る今回も、日常ってどういう感じで書いていたっけ?という状態に。
ポンコツさん頑張ります(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです
誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




