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今日、なにつくろう  作者: 藻翰
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なんちゃって北京ダック


 具材たっぷりのスープに二種類のパスタ。

 そんなランチだったのですが、思いのほか喜ばれる結果になり終わってみるとなかなかいい感じのスタートが切れた気がするのですが、いつもの片付けを済ませて時計を見てもまだ結構余裕のあるいい時間。

 午後はゆっくりなにかを出来そうなのですが、こういう日に限ってやりたいことややれることが見つからず。


「さて、どうしたものかな」


 時間のかかるような料理の何かが作りたいわけでもなく、考え事があるわけでもなく。

 自分のやりたいことが何もないので、二人はどうだろうとウチの二人に声を掛けてみたのですが、


「私もないんですよねー」

「今日の予定はないですねー」


 と、三人共やることのない状態。

 とりあえずみんなでゆっくりすることになって、お茶を入れて各自の椅子へ。


「ゆっくりするのもたまにはいいですねー」

「こういう時はやっぱりみんなでお風呂ですかね?」

「いや、お風呂はいつもの感じだし、後この時間は結構小さな精霊達の時間だからねぇ」

「言われてみるとわちゃわちゃしていますね」


 こんな感じにグダグダとお茶を飲みながら話が始まったのですが、話をしてみると意外とみんな喋りたいことはあるみたいで、話はあちらこちらに飛び飛びになりながらも思い思いの話を各自することに。

 そしてその流れで二人が地球の情報をどういう感じに見ているかという話になって、聞いてみると、それは中々面白い話。


「私がタブレットを作ってそれを二人で見ている感じですが、今はこの通り後輩も自分でタブレットが作れるようになりましたね」

「情報が無いタブレットだったのですが、先輩としっかりと繋ぐとか、鍵の情報を繋ぐとか色々と試行錯誤をしているうちに出来る事が増えまして、今ではこの通り私のタブレットも先輩と同じぐらい色々と調べられるようになったのです」


 そもそも二人がタブレットを用意出来る事にビックリしたのですが、どうやらそのタブレットは魔力で作っていることが分かったので、ちょっとだけ真似をするような感じで見様見真似をしてみたのですが、本物を知っていたというのもあるのでしょうけど、簡単にタブレットが出来上がる事に。


「流石ご主人。余裕で作れちゃうんですね」

「あれ、私達にはない機能まで?」


 自分の中のタブレットは殆どスマホなのですが、スマホだとすればゲームの一つや二つぐらいは入っていてもおかしくないと想像してしまって、それが入っている状態なのですが二人はゲーム自体をしていないのもあってなかなか想像が難しい模様。


「後でゲームについても調べてみて、自分達で再現して見せます」

「ゲームの話はご主人からも結構聞いていますが、時間をかなり食う魔性のアイテムなんですよね?」

「アイテムっていうか、まあハマるモノではあるけどね」


 そんな話をしながらも、タブレットを久しぶりに触ってみるのですが何故かちょっと気になってしまったのは普通あまり見ないであろう履歴の欄。

 気になった理由は?と聞かれると普通は光っていないはずなのになぜか光っている状態だったから。


「なんで履歴が光っているの?」

「さぁ?」

「履歴……を見た記憶は自分達もあまりないのですが……」


 何を見たのかというのが分かる場所だと伝えて、とりあえず見てみるとそこにあったのは油淋鶏。


「油淋鶏なら作ったよね?」

「ええ。何度も作ってもらっていますよ?」

「調べたの?」

「美味しかったのでー」

「って事は、今このタブレットは二人のタブレットと繋がっている訳かな?」

「みたいですね」


 この世界にワイファイ云々な話をしても仕方はなさそうなので、とりあえず共通して見れているというのが分かる状態だったのですが、本物の油淋鶏という単語に引っかかります。


「なんというかすっごく時間のかかる料理でしたが、こっちだったら余裕っぽかったです」

「そうなの?」

「奇麗に洗って一度茹でて、調味液に浸けて、更に乾かして、飴塗って、そして揚げる」


 聞くだけで手間暇をかけていそうなことは分かったのですが、


「で、これを調べていた時に北京ダックって名前が出たのですが、いまいちよく分からないんですよ」

「あー、先輩も分からなかったんです?」

「ええ」


 北京ダックだったらそんなに分からない食べ物って感じは無いと思うのですが、何が分からないのか分からなかったので聞いてみると、二人としては当たり前の言葉が。


「折角のお肉があるのに、皮だけを食べるとか勿体ないですよね?おかしいんじゃないですか?」

「ですです」


 と、そんな事を言ってきます。


「じゃあ、って簡単に北京ダックは作れないんだけど……二人が食べたいようなものだったら結構簡単に出来るから、味見というか試食というか食べてみる?」

「是非!」

「その言葉を待っていました!」


 という事で、今からパパっと北京ダックのようなものを作るつもりになるのですが、実際に考えてみるとあれって結構代用品でやると簡単料理。


 例えば北京ダックの皮の部分……は流石に作れないので鶏肉をパリパリに焼いてあげればオッケーですし、それも面倒だったらコンビニなどに売っているサラダチキンなんかでもオッケーなわけで。

 他にいる食材で浮かぶのは白髪ねぎやキュウリの千切りですが、それぐらいはパパっとやることが出来るわけで。

 更に言うと、包む皮をどうするの?ってなりそうですが、市販の春巻きの皮で大丈夫。

 え?春巻きの皮だよ?揚げてないよ?と思うかもしれませんが、揚げなくても生食で大丈夫なものもしっかり売っているので、それに包めばオッケー。

 それもちょっと怖いというのであれば、ちょっとだけ面倒な作業ですが、薄く切った今はあるのかな?十二枚切りとか十枚切り……なければ八枚切り食パンの耳を落として中の白い部分だけを麺棒などで叩きつぶしながら伸ばしてあげれば、意外と簡単に出来上がるのが包む皮。


「具材は冷蔵庫さんがパパっと出してくれていますが、こんな簡単なんですか?」

「まあ、そうなんだよね」

「肝心のソースは?」

「甜麺醤をそのまま使えばオッケーだよ?」

「……簡単ですね?」

「まあ、なんちゃって北京ダックだからね?」

「本物ではないにしても、こんな簡単にそろうとは思っていませんでした」


 と、気がつけば結構いつも通りの時間の夕食に。

 なんちゃって北京ダックでお腹一杯は難しい気がしますが、とりあえず楽しむことにしましょう。




なぜか無性に食べたくなった事がある北京ダック。


まあ、本物はお高いイメージですが昔はそこまで……高くなかったお店も。

私が食べたいのは安い方なので、お高くないです!(笑)


というか、まあ今回書いている感じで、ようは甜麺醤が食べたいだけですけどねー

鶏肉に拘らず、豚肉でも美味しいです。

巻くので結構楽しいというのもあって、いいイメージしかない料理って感じですね。


まあ、一人だとそこまでという感じになりそうですが、いつもとは違う一品って楽しく食べられるのでたまにはいかがでしょうか?


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
しっかり打っている しっかり売っている? 昨日の感想に誤字が(๑˃́ꇴ˂̀๑) 北京ダックって、肉の部分どうしているんだろう?と自分も思って居ました。 ホント、どうしているんだろう?? 鶏皮は捨てて…
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