しじみラーメン
今日はここまで
読んで頂きありがとうございま<__>>
一人頭の中がこんがらがる事になってしまったので、ちょっと一息と休憩していると、ランチを買ってきてくれたうちの二人が帰って来ることに。
ただ、まだ頭の中はごちゃごちゃしているので、どうしたものかと思っていたのですが、ウチの二人は朝を食べて買って来たばかりでもお腹はもう減っている状態。
「さ、買ってきたので食べましょう!」
「今日のランチはいつもよりも豪華にアレもコレものサンドイッチでーす」
「ありがとう」
お礼を二人に言って、早速ランチとなったのですが変に誤魔化してもおかしい気がするし、だからと言って喋らないわけにもいかないしどうするのが正解なのか悩んでいると、
「何か気がついたんですね?」
「もしかして、言い辛い話です?」
顔にどうやら出てしまっていたみたいで、二人が気にしながら聞いてきてくれます。
「あー、いや、一応思いつくことはあったからね。ただ、合っているかどうかと言われると正直微妙なんだけど」
「え、本当に気がついたのです?」
「何に、気がついたんです?」
自分の発言に二人がしっかりと食いついたので、がーさんとさっき話していたように、魔力を濃縮させる話を二人にさらっとしてみると、
「あー、いわれてみると。成る程。濃縮……」
「魔法が相殺する時もありますから、考えてみると濃さの違いはあり得た訳ですね。あ、でもそれぐらいだったらダンジョンで何度か見たような気もしますよ?」
「見ているのと、やるのは違うという話もあるので、多分そういう事でしょう?」
精霊の方は何かしらに気がついたみたいで、そんな反応をするのですが今のところこれ以上自分から喋ることは出来そうにないわけで。
「まあ、後は引き算かなーって思っていたら折角作ったこの鶏ガラスープも使うのは悪くないと思ったんだけど、別のスープのラーメンを夜は作る事にするよ」
「別のスープですか?」
「そそ。鶏ガラもちょっと足してもいいんだけど、シンプルイズベストな引き算をしまくって作るスープだね」
正直時間をかけて煮込むのもアリですが、そこまで時間を掛けなくても旨味が出てくれる食材なのである程度休憩をしていつもだったら片付けが終わるぐらいの頃から作れば十分ですが、今日のスープはアレもコレも引き算で時間も一緒に引いてしまえる一品なので、いつもとはまた少し違ったゆっくりな午後を過ごし、夕方前にまた厨房に戻ってきたら作業を再開。
「で、何のスープ……いえ、何のラーメンを作るのです?」
「シジミをたっぷり使って、しじみラーメンを作ろうかなって」
「ほほぅ?」
「貝類は美味しいですからね」
「そそ。だからその旨味を凝縮したシジミのラーメンだね」
たっぷりのシジミを使うので、贅沢な料理ですがシジミの旨さはバツグン。
やっぱりちょっと鶏ガラスープも足してダブルスープにしてもいいような気持が頭をよぎりますが、引き算なラーメン。
あえて足さずに、寧ろアレもコレも引いて作ってみましょう。
因みに大量のシジミを使って作るつもりですが、余っちゃったらどうするの?って思うかもしれませんが、その場合は意外と冷凍保存がきくもので。
奇麗に貝ごと洗って、更に砂抜きもばっちりした状態で周りの水気をしっかりと拭ってから密封袋に入れて冷凍庫に入れてしまえば、二週間ぐらいは保存が可能。
冷凍することによってシジミの旨味成分が場合によっては数倍に増えるという事も言われているので、保存方法としてかなり優れた方法ですが、何かちょっと怖いというか勿体ないと思う場合は中身だけを取り出して同じようにしても大丈夫。
貝付きで冷凍しても再び火にかけると貝の口はあくので、その辺りの心配は無いのですが凄く新鮮なシジミを大量に手に入れて、何日も置いておくぐらいならこの方法を使った方がいいという感じなので、一番は手に入れてすぐそのまま使ってしまう方がいい事に違いはなく。
まあ、そういう事が出来る、そんな方法もあるという選択肢の一つを手に入れたと思う程度に、しじみが手に入った時の知識にしておけばいい感じ。
因みに今回は贅沢に使うつもりなので、お水の量のちょうど半分をシジミにするつもり。
片手鍋に分量の水とシジミを入れてしっかりと火にかけて、シジミの旨味をたっぷりと出すのですが、シジミの塩分があるので塩を足すのですがその量は味を見ながら。あとは少量のお酒を一緒に入れて灰汁を取り除きながら煮詰めれば出来上がり。
たったこれだけ?と思うかもしれませんが、シジミの旨味を感じる為のスープなので、コレだけで十分。
ただ、コレだけだと本当のあっさりとした塩とシジミだけの旨さを感じられるスープ。
引き算を沢山したので、コクや旨味をさらに追加したい場合にあると嬉しいのはバター。
あとは麺を茹でて、出来上がったスープと麺だけのとってもシンプルなラーメンの出来上がりです。
「見た目もシンプルですね」
「シジミしか見えないですね」
シジミの身……私は食べるのですが、人によっては食べないという人も居るみたいなので、無理強いをしてまで食べろと言うつもりはないのですが、凄くシンプルなラーメンにしたので、今回は一緒にという感じですが、バター以外にも三つ葉や水菜、あとはわかめなどが色合いとしては合う感じ。
足していくとなれば他にも結構あれこれと足してあげてもいいのですが、それはとりあえず二杯目に取っておくことに。
「さ、しじみラーメン、早速食べよう」
「「はーい」」
「すんごくいい香りです」
「美味しい香りですね」
三人で早速食べ始めると、ドアベルが鳴って入ってくるのはがーさん。
「美味しそうな香りに釣られて来たよっ!」
しじみラーメンを早速みんなで楽しむとしましょう。
パン食べて、しじみラーメン……
よく食えるなぁ。。。
いや、一応時間は空けているのですが、勢いでずっと食べられる日ってありません?
多分、これを書いていた日は自分がそんな感じだったんだと思います。
引き算に引き算を重ねたラーメンなので、シンプルですがその分簡単。
ラーメンスープは複雑な味程美味しいと思う人が居るのも分かるので、こういうのもあるって程度に考えて貰えれば十分です。
しじみじゃなくて、ハマグリ……アサリもいいけど……お値段がががが
コストって大事ですね。
まあ、冷蔵庫さんにお願いするとコストの概念がこっちの世界だと殆どないんですけどねー(笑)
今回も読んでいただきありがとうございます
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誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません
改めてありがとうございます
毎日投稿頑張ります




