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今日、なにつくろう  作者: 藻翰
1305/1751

★ダンジョン424


 最後に倒したミストドラゴンをリュックに回収したら忘れ物が無い事を確認して、階段へ。

 そして二人が言っていた「理解」について聞いてみる事に。

 ついでで言うと、そこまで二人の話は気になるという訳ではなく、二人が美味しそうに先程歩きながら食べていたのを思い出して自分も少し食事がしたくなったという自分の気持ちもあるのですが、それは言わずに一応隠す方向で。


「で、二人の言っている理解ってどういう事?」

「どういう事というよりは名前のまま、理解を深めれば問題はないという意味ですが」

「あ、ご主人が食べるなら私も欲しいです」


 話しながらもいつもの感覚でリュックを降ろしながら三段ほど降りた階段の場所へ腰かけて、持って来たおにぎりを取り出そうとしたのですが、タマエが先にいると言って、すぐに精霊も欲しいというので三つのおにぎりを取り出す形に。

 そして各々、ゆっくりと座りながら食事を始めたのですが、半分ほど食べた精霊が飲み物が欲しいと水筒を要求。それを出して、自分も少し貰ってお腹も水分も満たされる形になるのですが、


「理解は理解です。どうせ雅は解毒範囲を大雑把に考えたのでしょう?」

「あー、いわれてみればまるっと大きく包むように、さらに言えば体の奥までまるっと毒が無くなることを想像したかな?」

「それは魔力量が増えそうですねー。だからこそ、毒をピンポイントに無毒化させると魔力の消費量は下がるでしょう?」


 モグモグが終わったタマエがなんてことないように教えてくれるので、成る程と小さく頷きを何度も返す形に。

 何処に毒があって、どの毒を無力化すればいいと範囲や場所を絞ることが出来れば使う魔力量はぐっと減るわけで。


「成る程ね。そういう意味で、理解を深めればってことね?」

「ですです。更に、今回ご主人が無毒化してから倒したミストドラゴンが丸ッとあるわけですから、お店で一緒に確認できれば、理解度はさらに深まりますよね?」


 と、タマエからもかなりありがたい提案を受けたのですが、微妙な顔をしていたのは何故か精霊。


「後輩?言っていることは正しいのですが、あまりその必要はありませんよ?」

「え?」

「やっぱり?」

「えぇ?」


 タマエは初めに精霊を見て、やっぱりという自分の言葉に更に今度は自分の方を見る形に。


「鍵で情報が手に入るって事は、生体データもしっかりと手に入るって事でしょ?」

「はっ!?」


 タマエの中では解体買取のお店で毒ありと毒無しを横に二体並べて、何処が違うのか何が毒なのかを確認しようとしていたみたいなのですが、もしそれをしたとしても確実に分かるかどうかと言われると正直微妙な部分はあって。


「もし横に並べても、解体の魔法を掛けた時点で血や血管を抜いてしまっているし、毒の部分だけは一応外しているから正直言って微妙なんだよね」

「言われてみると、その通りですぅぅ」


 ううぅぅと声は小さく、しょぼんと小さくなっていくタマエですが、珍しくそれを見て励ましたのは精霊。


「鍵の使い方を覚えていないというのはこういう時に色々と後れを取るという分かりやすい例ですね。コレも勉強と思えばいい経験でしょう?」

「そうなんですけどぉ、悔しいですー」

「まあ、何度も悔しい思いをしない為にも、しっかりと覚えましょうね?」

「はいぃ」


 と、なかなか見ないやり取りを二人がしていたのですが、その顔は何故か思っている言葉とは違う感じがあって。


「で、本音は?」


 精霊に確認するようにわざと聞いてみたのですが、


「毒なんて残っていたら折角のドラゴン肉が悪くなります。美味しいモノが減るじゃないですか」


 やっぱり食い意地かー。


「お肉が減るのはいただけませんね」


 タマエ、お前もか!!!


 思わずそんな感想しか出ないような話になりましたが、死ぬわけでも死が近い訳でもなく。ウチの二人はいつも通りの平常運転。


 話も終わって食事もちょうどいい感じに終わったので、鍵の力を使って階段に脇道を作って後はここを出て、今回の探索は終わりなのですが、


「そういえば、今回は大量に持ってくるって言ってきましたっけ?」

「あー、忘れていたかも?」

「ギルドにも報告必要ですかね?」

「ギルドに何か報告しないといけない事ってあったっけ?」

「リュックの中のミストドラゴンはぜひ欲しいと言われそうですが……、お肉なんですよね」

「あー、一体分ぐらいはいいんじゃないの?」

「どうやって説明をするつもりです?」

「それは普通に、解毒の魔法を……解毒の魔法ってそういえばあるの?」

「無いですねぇ」

「……ないかー」


 サラッと精霊の真似をして放った魔法はどうやらないハズの魔法。

 一応こっちの世界には回復薬や解毒薬はあるけど、それを魔法でしようとはどうやら考えていないみたいですが、出来ちゃった事を説明するのってなかなか難しい話。


「ギルドには私と雅が。後輩は先にスワローが大量にとミストドラゴンの解体をお願いすると先触れのような形で伝えて来て貰う形がいいでしょうね」

「そんな感じ?」

「そんな感じにしないと、多分また……」


 色々と言われるわけですね。

 面倒なので、いわれるままに動くとしましょう。





どうやって誤魔化しましょうかねぇ。

もう、あいつらのやったことだからと多少呆れられているとは思うのですが、あまり説明をしていないのもあって……

どうしたものか……。



よし、話をガラッと変えよう(笑)


ここ数日、一気に涼しくなりましたね(唐突ぅぅ)

このまま日本から秋が無くなるのかと思っていたのですが、そんなことは無いみたいで一安心。

やっぱり彼岸を過ぎたら涼しくなる……と言いたかったのですが……(笑)


体感温度はかなり涼しく感じているのですが、気温計は26度。

昔の夏ってこのぐらい暑かったんですよね。いまじゃそれを涼しいと感じていますが。


脳が体がバグってしまっているような変な気になりますが、それでも一応26度近くあるので熱中症気を付けないといけない気がします。(テレビやニュースでは注意喚起が減っているので尚更)

まあ、あまり暑く感じないので余計水分補給を忘れそうになるので気を付けましょーねー


……誤魔化せたかな?(笑)


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

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― 新着の感想 ―
[一言] たしかに昨日は、最高気温が32度だったのに涼しく… 気象用語的には真夏日ですよ?(脳がバグり中) 猛暑日が続いていましたからねぇ。 知らない間に鍛えられていたのかもしれません。 25度で夏日…
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