表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日、なにつくろう  作者: 藻翰
1211/1751

★強化イベント

★なのですが、ストック不在により一話です

すみません


 紫色の玉の形をした鯨の髭は鍵を持った状態で見てみると、色々な情報が書いてあったのですが、要約して簡単に言えばどうやらこれは単純な強化アイテムの一つ。

 それも、ちょうどウチの二人にぴったりな効果を持っていたみたいで、どちらに使っても効果は絶大。


「鯨の髭の効果は二人の強化アイテムみたいなんだよ」

「では、早速使いましょう」

「え、先輩も強くなるんですか?今回私が勝ったので私だけでいいのでは?」


 タマエもなかなか強かになってきていて、そんな言葉をさらりと言いますが、自分がそこは首を横に振ります。


「成る程。一人一回という感じですか?」

「でしたらご主人は?」

「あくまで仲間のサポートアイテムなんだよねぇ」


 持つだけで効果があるのかどうかは分からなかったのでがーさんに預けていたのですが、その話を聞いてウチの二人がどう動くのか確認をしたかったであろうがーさんが少し身構えていたのですが、


「その様子だと、私達も強くなりすぎている感じですかね?」

「まあ、一応ね」

「今後の事を考えると、駄目ですか?」


 いつの間にそんなあざとい技を!?と思う様なタマエの技ががーさんに炸裂しているのですが、


「商品に出した時点で文句は言えないんだけど、一応確認ってところかな」

「では?」

「はい、どうぞ」


 そういってがーさんから二人に紫色の玉が渡される形になったのですが、二人共なかなか面白いことが起ります。



 先に受け取ったのはタマエだったのですが、尻尾三本を器用に使っていつもは水の盾を置いている背中に乗せるように紫色の玉を受け取ると、すーっと紫色の玉が体の中に吸い込まれるのですが、


「おお?おおおお?」


 何やら不思議な声を出していると、声だけがさらに少し大きくなっていくのですがその声が次第に小さくなっていき、最終的には何故か紫色の玉に包まれるように。


「え、コレは流石に……こっちの想定(・・)と違うんだけど?」


 がーさんはがーさんなりに何かしら想定していたみたいですが、それとは違う反応が起こっているみたいで、慌て始めるのですが何もできることは無いのでそのまま見守っていると、包まれた紫色の玉がピキッと音を立てて割れそうな感じに。


「あ、なんとなくコレ分かりましたよ?」


 精霊が軽口を叩いてそんな事を言いますが、玉に包まれてピキッって音ときたら多分自分も想像がつきます。

 そして、精霊や自分が想像していた通り紫色の玉がパリパリと割れる事になって、そこから出て来たのは殆ど(・・)何も変わらないタマエ。


「力が溢れ出る感じですー」


 まあ、そうでしょうね。としか言いようがないのですが、


「あれ?コレは?」


 殆ど変わらないタマエにあった唯一の変化はまさにこの部分で、それはちょっと今後の事を色々と考えないといけないような気がする結構重大な変化でもあって。


「あちゃぁ……、コレはちょっと流石に予想を上回り過ぎだよ」


 タマエの尻尾の数が一本増えて、四本の尾っぽに。


「えーっと、大丈夫なんですよね?」

「まあ、多分。そんな簡単に増えるモノじゃないはずだし、今回はたまたま……だよ」

「早々こんな事があるとは思えませんが、私も強くなれるというのであれば楽しみですね」


 そんなことを精霊が言うのですが、かなり力が溢れ出ているみたいでタマエは少しだけ急ぎながらお団子を一気に食べると、


「ちょっとだけ力試しをしてきまーす」


 という感じに一人サクッと何処かへ移動。


「さて、私もいただけますかね?」

「う、うん」


 がーさんの顔は今度もどうなっちゃうんだろうというかなり怯えたような目で精霊を見るのですが、


「あの子程は強くならないでしょう?」

「いや、それがわからないから怖がっているんだけどね?」

「そうなんですか?」


 という会話の後にがーさんの手から精霊に紫色の玉が渡されるのですが、両手の上にそれが乗っかると、先ほどと同じようにすぅっと玉は精霊の中に吸い込まれて行きます。

 そして何かが奇麗にハマったようなカチッという音が何故か精霊から聞こえたのですが、


「コレは……コレは、凄いですね」


 タマエ程の何かしら分かりやすい変化というのは無いのですが、タマエの時と同様の力があふれる感じはあって、目の前から少しだけ圧を感じるほどには精霊も強化された感じが。


「……本当に色々と予想以上のことが起っているかも……」

「因みに、結構マズイ感じですか?」

「まずいかどうかだとそこまでではないんだけど……」

「ど?」

「狐ちゃんはまあ、従魔の枠からは外れかかっちゃったし、精霊に至っては……」

「は?」

「精霊付きの人達のちょっと上まで出力だけみるとイケてるかもしれない……」


 精霊付きの人達がかなりの強さだというのは結構前に闘技場の魔法を使った時になんとなく思ったことがあったのですが、それを部分的にも超えてしまったと言われると、結構それはバランス的にどうなっちゃうの?と言いたくなるような事。


「まあ、こういう時はアレだよね」

「アレ?ですか」

「そそ。アレだよ」


 そのアレが何かわからずにもう一度聞くと、


「見なかったことにしよう」


 その対応は正直どうなのかな?と思って、言いたい言葉もあったのですが、ぐっとここは堪える事に。


「おもりがさらに大変になったかもしれないけど、頑張ってね?」

「……いい食材を請求してもいいですかね?」


 少しぐらいの我儘はいいような気がする午後となりました。





前書きにも書きましたが、一話になってしまいました。

すみません



謝罪はとりあえずここまでで(おいぃぃ)


強化イベントです。

鯨ダンジョンを思いついた時、何をしたいか考えたのですが喜びそうなイベントがいいなーと思っていて、何がいいか考えてみた結果はこれでした。

で、強化アイテムは?と考えてみた時鯨の髭って色々なものに使われていたしアイテムとして良さそうな気がしたのですが、まさかまさかの高額商品に。

普通にスター君からあげるというイベントもよぎったのですが、スター君自体が難産(笑)

こんな形になりました。


とりあえず、強化が出来たので作者が知らない(笑)イベントがそのうち盛り込まれそうですが……。


一度明日からは普通にもどるかなぁと。

戻って欲しいなぁ……(希望的観測)


今回も読んでいただきありがとうございます

目に見える形の評価やブックマークそして感想もかなり嬉しいです

誤字脱字報告とても助かります&申し訳ありません

改めてありがとうございます

毎日投稿頑張ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 強くなって燃費が悪くなりご飯のおねだりが今以上になる。 強くなって燃費が良くなりお肉以外のおねだりが増える。 強くなったけど、そっち方面に変わりはなし。 どんな感じに落ち着くかなぁ? 戦闘…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ