ブリの照り焼き&肉じゃが(じゃこおろし&ほうれん草)
朝ごはんを適当に済ませて、今日もお昼を考えます。
三日目ともなれば、何となく慣れも。
顔を洗って、歯を磨いて。
「今日、なにつくろう?」
朝食を終えているのもあってそれほどお腹の減っていない今考えるのはちょっとばかり不利な気もしますが、逆にお腹が一杯でも食べられるものにもなります。
自分の好みで言えば、麺類ばかりが続いても全然いいのですが確か知り合いはそうでもなかった様な。
「となると、ご飯かなぁ」
ご飯の準備をしながらもう少し考えてみることに。
洗って、浸して。タイマーセット。このタイマーが鳴ったら炊飯器に入れるだけ。
まずは一段落。ご飯だけではどうしようもないとキョロキョロとマスターがやっていた様な感じで厨房を見回すと、昨日作ったフライドポテトの時に使い切れなかったジャガイモが結構あった事に気が付きました。
「ジャガイモでご飯なら肉じゃが、かな」
適当ですが一品目がきまったので、早速作ります。
ジャガイモは皮を剥いて芽を取って、少し大きめの一口大に。同じくニンジンも皮を剥いてこちらも乱切りの一口大。タマネギは櫛切り。今日は食べた感じを出したいので結構大きめに。メインのお肉は牛。豚でサッパリも悪くないのですが、気分から牛を選びます。
雪平鍋を用意して、油を入れてまずは牛肉から。
お肉を入れたら少しだけお酒を入れて、色が少し変わってきたら他の具材もすべて入れて、そこにバターを入れたら全体に油が回る程度炒めます。
つやっとしてきたら砂糖、そして出汁を。
全体がしっかり浸かったら、醤油、みりんも加えて軽く混ぜてから落とし蓋をして弱火で三十分程度。
ジャガイモに竹串がすっと入る程度で煮込みは十分です。
「肉じゃがと一緒に出すのは魚かな?」
そこで思い付いたのはブリの照り焼き。照り焼きにはおろしもつけたいな、いやほうれん草のお浸しもいいかな?
という感じに連鎖的に今日の献立が決まります。
「ブリは、あった。本当にこの冷蔵庫凄いな……」
賞味期限もあってない様な、それでいて新鮮で美味しい食材が常にある。こんなことは現実ではない気もしますが、何を言ってもココは異世界。
「まぁ、あの人だからなぁ」
この一言で全て済んでしまう、知り合いやマスターが生まれた時から居たので考えることをあきらめるのもいつもの事。
「先にお浸しとおろしから作るか」
となれば、まずはほうれん草。
根元の土は見えづらく意外と取れにくいので丁寧に洗います。
鍋を用意したらたっぷり目の水を沸かしてお湯にして、塩を入れたら根元からお湯にしっかりと入れます。時間にして二分程度。変色を防ぐためにもザルにあげたら流水でしっかりと冷まします。
ぎゅっと絞って、食べやすい大きさにカットしてもう一度絞って完成。
後で出すので小鉢に分けて、後程かつお節を掛けて出せばオッケー。
次は大根を三等分して皮を剥いたらおろし器で大根おろしを作ります。
ブリの照り焼きの横にそのまま置いてもよさそうですが、お浸しもあるのでどうしようかな?
少しだけあれこれと考えて、結局はじゃこがあったのでそれをかけてそのまま小鉢でこちらも出してみましょうか。
そんな感じでやっているとタイマーが鳴ったのでご飯の準備を。
後はメイン。
ある程度出来る所までとも思いましたが、作ってしまってもいいかもしれません。
ブリは試食用も含めると六枚。いや、七枚。
塩を振って、少し経つと臭みが抜けます。
先程とは別でお湯を用意して、塩を振ったブリをそのお湯に通して軽く霜降りに。
お湯から上げたらキッチンペーパーでしっかりと水分を拭って、軽く片栗粉をまぶして準備は殆ど完了。
ごま油を敷いたフライパンを中火で温めたら、ブリを焼きます。
粉を振っているので焦げ付きやすいので気を付けながら両面を焼きます。焼いている間に照り焼きにする調味料を混ぜ合わせ。
醤油、酒、みりん、砂糖をしっかりと混ぜ合わせておきます。
両面にしっかりと焼き色が付いたら、混ぜ合わせたタレを入れてスプーンでブリにタレをかけながら火を入れていきます。
ブリについた片栗粉がとろみをだしてくれるので、トロッといい感じになれば照り焼きの出来上がり。
「今日のランチはこんな感じか」
出来たものを並べるのを想像すると中々。
そして想像して、気が付いたのは味噌汁が無い事。
作るのは簡単ですが、具材は何がいいか。
考えても答えが出ないときは最初に戻ってシンプルに。
「豆腐。これで決定」
出汁を取って、入れるのはシンプルに豆腐だけ。お客さんが来てから味噌は入れるのでこれで今日のランチの準備は完全に完了です。
「そろそろ、試食の時間ですか?」
ずっと見当たらないと思っていたはずの精霊がいつの間にか浮いていて、朝の挨拶も何もしていない今日の一言目がこれです。
「まずは、おはようじゃない?」
「……ずっと見てはいたのですが、声は掛けていませんでしたね」
「見ていたの?」
「居ますからね。作業の邪魔をしてはいけないと思って姿を消していただけです」
そうだったのか。
それなら声を掛けてくれたらいいのにと思いましたが、結構考えている最中は集中していることが多いので、そういう雰囲気は出ていなかった可能性も考えるとあまり強く言えません。
「気にしないで声は掛けていいからね?遅くなったけどおはよう。試食してみる?」
「おはようございます。是非お願いします。ああ、お味噌汁やご飯は無くても大丈夫ですよ」
精霊も今あるものだけでいいと言ってくれるので、助かります。
「見ていたならわかると思うけど、今日のランチはこんな感じ」
少し少なめに肉じゃがをお皿に乗せて、ブリの照り焼き、ほうれん草のお浸しはかつお節を振りかけて、同じくじゃこをかけたおろしも一緒にお好みで醤油やポン酢を。
並べるとすぐに、
「いただきます」
その声と同時にヒュンヒュンとスーパーボールがおかずを食べていきます。
少し経つとご飯も炊けたようで、
「ご飯も少しいる?」
「是非。この照り焼きのタレとご飯を合わせたいので」
そう言ってくれるので軽くよそって精霊に出しました。
食べる姿というのは見えないのですが、中々の食いっぷり。あまりにいい食いっぷりなので、ご飯のおかわりを確認すると欲しいとの事。
軽くもう一膳よそって、コレは足りなくなる可能性がある事に気が付いたので浸水は少し足りませんが、ご飯を追加で炊くことに。
「今日はこんな感じだけど、大丈夫かね?」
「バッチリ大丈夫です。とっても美味しいです」
「そりゃよかった」
精霊のお墨付きも貰えて、もう少ししたらお味噌汁を仕上げて。
今日もお客さんが喜んでもらえるといいなぁとお昼を迎えます。
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