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僕と友達になる理由


「それのどこがおもっしろいのよ!意味わかんないわ!」


メリーは口をとがらせるようにいう。

電話越しなので、わからないが、そうしているように思えた。


「実は僕もわからない」


「なんだよ、それ」


「でも、なんとなくわかる」


「どっちですか?」


「二人は話題の中に出てくる人をお互い認識している。

 二人だけの情報を共有しあい、それに共感することにより、

 会話は面白く成り立っている。


 そう思うわけだ」


どうだ、これで納得するだろう。


「は?意味がわからないわ。

 あなたいっぺん、人生やり直したほうがいいんじゃないの?」


そこまでいうか…!?


僕はため息をついた。

僕はどうしても、このメリーという幽霊と仲良くできそうにない。

そして楽しい会話もできそうにない。


「……はあ」


「ちょっと質問していいか?」


「なに?しょうもない質問だったら……いや、なんでもないわ」


いや、そこ大事なところだから最後まで言おう。

とこのツッコミはあえていわなかった。


「お前はなんで、僕と友達になったんだ?」


「へ?」


「人間の友達なんか作ってお前は、どうする気なんだ?」


しばらくの沈黙。

言いづらいことなのだろうか?

僕はメリーが喋るのを電話越しに待った。


そう、10分、30分、1時間…。



「いや、おせーよ!!どんなけ言いにくいんだよ!?」


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