第20話 最強の魔導人形たち
ついに揃ったサトリの最終兵器たち。
長いです、申し訳ありません。
()=○○の心の声です
《》=サトリの心の声です
(サトリ視点)
師匠が帰ってきてから、俺は二週間ほど学園を休んだ。
何故かといえば、フレアの改造や新たな魔導人形を作る為の時間が必要だったからだ。
食事と仮眠以外で、孤児院にすら帰らず師匠の店の地下での製作は本当に楽しかった。
フレアにしたって骨格から人工筋肉、魔核炉や人工頭脳に至る全てを構築し直さないといけなかったので最初から作り直しである。
しかも今回に至って師匠は俺の隣にいるだけで何のアドバイスもしてくれないから、時間が異常にかかった。
だが、それも今日で終わりである。
目元にとんでもないクマを拵えたが、それでも俺の目の前には四体の魔導人形が眠っていた。
男型二体、女型二体―――やっぱり女型は師匠に睨まれた―――の魔導人形の完成度に思わず涙が出てきて…眠気と相まって止まらない。
「…起動しろ、フレア、シヴァ、エア、ガイア」
おそらく世界でも類を見ないほどの力を持つ魔導人形を、俺は起動させた。
* * *
その日、サトリがアッシュフォード学園へ二週間ぶりに登校してきたのを目撃した生徒たちは驚愕していた。
サトリの前後左右等間隔に、護衛らしき人間―――魔導人形が四体いたのである。
一人は以前からいた赤髪紅眼の執事服を着たフレアだが、それ以外の三体はまるで見覚えのない者たちだった。
一人は蒼髪と空色の瞳をした長身の女性だ、時折サトリが声をかけると微笑んでいたその表情は少しだが口角が上がり優しげな笑みを浮かべる彼女は女中服―――いわゆるメイド服を着ていた。
黄金率をそのまま当て嵌めた様な、人間離れした秀麗さを持つ彼女の腰には華美のない長剣を佩いている。
一人は緑髪碧眼の少女、サトリとほぼ同じくらいの身長で遠くからでも聞こえるくらい元気な声と底抜けの明るさを見せる彼女は黒い―――いわゆる隠密などが着ていそうな黒一色で統一された服を着込んでいた。
こちらは人間離れした秀麗さはないが化粧栄えしそうな可愛い容姿をした少女の顔をしていた。
そして最後の一人、茶髪茶瞳の表情が乏しいが可愛らしいおっとりとした表情をした少年がサトリの背後を守るようにしてついてきていた。
サトリや黒子の少女と同じくらいの身長をした少年はいわゆる男性使用人が着ているような服を着ている。
その両手には不釣り合いなほど無骨で重厚なガントレットは指先から肘まで覆われていて、あまりにも異質だ。
全員が足早に歩いているからか、離されては慌てて追いつき、離されてはまた追いつこうとする姿はアヒルの子供を連想させて、一部の少女たちが胸に手を置いて深いため息をつくほどだった。
明らかに創造主であるサトリの美意識の高さが知れたのだが、その事に関して誰もいう者はいない。
自ら好んで火薬庫に火を投げるような自殺志願者はその場にはいなかった。
サトリたちは学園の事務所に直行すると、使い魔の申請書を三枚受付に要求し、以前と同じように担当者が駆けつけて事情を説明した。
やはり今回も魔導師科から講師―――ではなく、教授クラスの魔導師がやってきてフレア以外の三体が人なのか魔法生物である魔導人形なのかを確認すると、悲鳴を上げて立ち上がった。
「―――お、オリハルコンだと!?」
「いや、申請書の追加事項にそう書いてるじゃないですか?
何を驚いているんです?」
不思議そうな顔をしているサトリは『まだ終わらないのかよさっさと証明済みの判子押せよオイ』と内心毒づいていたのだが、教授をしている魔導師―――ヴィントと名乗った壮年の男性は泡を飛ばしながら食って掛かった。
「なにって、これが驚かずにはいられるか!!
総オリハルコン製の魔導人形などかの賢者様の作られた魔導人形レト以外になかったのだぞ!?
それが…三体、いや四体だとっ!?
ぜ、ぜひ記録を取りたい、いや取らせてほしいお願いだっ!!」
「はぁ、いいですが…すいません、演習場の使用許可を取りたいんですけど、用紙もらえます?
《きったないなぁ、唾飛ばさないでよったく…。
まぁ近場で試験出来るならいいかな、いい示威行為にもなりそうだし。》」
さすがに王都に出るほどの気力の残っていなかったサトリはまだこの三体の性能試験を行っていなかった。
完全にカタログスペックだけしか見ておらず、確認しているのは最低限の行動において誤作動がないかの確認だけである。
だが、その内容はサトリの戦闘能力を遥かに上回り、計算上大国の軍隊にすら余裕で勝てる性能を誇る四体だったのだ。
だとすれば、その性能を一部でも発揮すれば馬鹿な真似をする輩がいなくなるのではとサトリは考えた。
いわば凶器を振り回してこっちに来るなといっているようなものなのだが、そうでもしないと際限なく馬鹿な輩が湧いて寄ってくる以上これしかないと思ったサトリはこの案を採用する事にしたのだ。
なので、ヴィントの申し出は渡りに船であった。
「…じゃぁ二対二の模擬戦をしよう。
フレアとガイアペアがシヴァとエアペアの組で戦って。
作ったばかりなんだから、全力で殺し合うような事はしないでよ?」
「はいマスター、お任せを」
「構いませんわマスター」
「はいはーい、わっかりましたマスター!!」
「………うん」
「《…みんなマイペースだなぁ。
まぁどれも似たようなもんだし、まぁ個性と思うかな。》」
幸い演習場の許可は他の科が使用していなかったのですぐに申請は通った。
だが、サトリは知らなかった。
まさかこの試験のせいで国に関わる騒動に巻き込まれるなど、思いもしなかったのだった。
* * *
魔導師学科教授ヴィント氏が事務方の人間に呼び出されてから早二十分。
結界術のエキスパートであるヴィントの講義は平民層の学生に人気が高く、派閥に属していない変り種の魔導師だ。
ちょうどヴィントの講義を受けていたアステリアは同じ受講生たちの申し出―――伯爵家の出だというのに半ば村八分状態なのでほぼ強制だが―――により、事務所から帰ってこないヴィントを迎えに来た。
だがヴィントは事務所にはおらず、何故か演習場にいるという。
説明を要求するがお茶を濁すような回答に痺れを切らし、アステリアは事務員の制止を振り切り演習場へと向かった。
そして目にしたのは、想像を絶する状況だった。
結界内では四人の人影が炎を、氷を、竜巻を、そして巨岩を操り戦争さながらの迫力で命がけの戦闘を行っていた。
かすりでもしたら間違いなくその部分は消し飛んでしまうほどの威力が一つ一つの魔法に込められているのが解ると、アステリアはこの結界を展開させた張本人―――ヴィントを見つけると歩いていき尋ねた。
アッシュグレイの髪を襟首で束ねた不精の教授は、集中しているのか反応がない。
「―――教授、これは一体何が…っ!!」
「黙っていたまえアステリア君っ!!
今私は忙しいのだっ!!」
「ええっ!?」
アステリアが驚いたと同時に、ガラスが砕け散るような甲高い音が演習場に響く。
ヴィントの展開させていた結界が砕け散った瞬間だった。
「これで二十三度目だっ!!
素晴らしい、このレベルの結界を意図も簡単に破壊するとは…やはりオリハルコン製の魔導人形は基本性能だけでも他の魔導人形とは隔絶した存在だ!!」
魔導人形という言葉を聞いて、アステリアは結界内で戦っている四人が魔導人形なのだと気付くと、ヴィントから手放しの賞賛を受けたその存在に目を離せずにいた。
衝撃波と轟音、そして爆発音が周辺に響いて何事かと顔を覗かせる者が現れるが、この場にいる者たちは誰一人気付くどころか無視していた。
「―――現世を囲え捕らえよ、此処は果ての世夢の間よ。
四方を閉じ完結せよ、夢幻の揺り篭!!」
ヴィントが再度結界を展開させる、これでまた四体の魔導人形は現実から切り離され、衝撃波や轟音、爆発音が起こるだろう激突もまったく感じられなくなった。
「…くっ、羊皮紙が足りないっ!!
サトリ君、羊皮紙を持っていないかねっ!?」
「持ってますけど俺も使いたいんであげませんよ!?
欲しかったらそこで突っ立ってる人に持ってこさせてください!!」
踏み台を机にガリガリと羊皮紙に何かを書き殴っているヴィントがサトリに声を上げるが、すげなく断ったサトリは観戦しているアステリアを使い走りにすればいいといいのけた。
サトリ、という名を聞いてアステリアはやはりこの事態は彼が起こしているのだと納得した。
一ヶ月も経っていないのにあれほどの魔導人形を揃える事が出来るなど、あの規格外の錬金術師以外誰も存在しないだろう。
伯爵家令嬢であるアステリアを顎で使うなど本来ならばありえないのだが、現状アステリアの扱いは使い走りでもまだ役目があれば良い方だ。
むしろここまで鬼気迫っているヴィントの必死そうな目で見ている以上、貸しを作るのも悪くないと思ったアステリアはすぐに肯くとすぐさま身体強化魔法を自分にかけると走り出した。
もはや本来アステリアが頼まれていた用事など到底叶う事はないだろう、本日の二限目は休講である。
「…アステリアさん、ようやく戻ってこられたんですね…って、あの、ヴィント教授は?
それにこの揺れは…」
ようやく講義室にと戻ってきたアステリアに学生が声をかけたが、ヴィントがいない事に気付き尋ねた。
「本日の講義は休講ですわ、教授はどうしても手が離せないので皆さん解散されても結構ですわよ。
私は忙しいのでこれで失礼しますわ!!」
自分の席に置いてあった筆記用具、それに羊皮紙や教科書を乱暴に手に取り、あとは教壇にあったヴィントの持ち物も一緒に手に取った。
そして学生たちに最低限講義が休講になる事を伝えて講義室を出て行ってしまう。
残された学生たちは呆然とそれを見送るが、少し経って我に返りまばらに講義室から出て行く。
残ったのはがらんどうの、揺れる講義室であった。
* * *
(サトリ視点)
目の前の光景は圧巻を通り過ぎて、ただただ驚嘆の連続だった。
次男ガイアの繰り出す拳は長女シヴァの生み出した巨大な氷の壁を粉砕し、その向こう側にまで衝撃波が突き抜けるほどの威力を秘めていた。
―――対魔法防御、対物理防御、対人、対魔物戦闘に特化した超近接戦闘特化型魔導人形、それが末っ子ガイアだ。
正式名称は【破城のガイア】である。
物理攻撃力でいえば兄妹随一、カタログスペック上の試算だが最大出力で地面を殴りつけると地震が起きて、最終的に地割れになるくらいヤバイ子である。
小さくてもぎっしり詰まっていて、大体百四十センチほどの身長なのに体重は約三百キロである。
純粋に攻撃力を求めていて、ベヒモスの筋肉を圧縮して圧縮して編み上げてぎゅうぎゅうに詰め込んだ結果、あの子が生まれた。
末っ子に設定しているが、順番で言えばガイアは二番目に作っている、末っ子なのは一番小さいからだ。
人工頭脳の容量の大半を戦闘に特化し過ぎて表情が乏しくなってしまったのは感情を司る領域にまで手を出した所為だ、これに関しては反省している。
地系統魔法に特化しているが、この性能試験ではまだ一度も使用していない。
まぁ地系統魔法は周囲に及ぼす影響が広くて大きいから、結界の中では使い難いんだろう。
対して、長女のシヴァだ。
正式名称は【氷麗のシヴァ】である。
防御、補助、妨害に特化した拠点防衛特化型魔導人形、それが長女シヴァである。
微笑みを崩さずガイアの猛攻を氷の壁で防御し、次女であるエアの攻撃をサポートする為に氷の弾丸をフレアとガイアに放ち、そして一対一の状況を作り出し妨害分断を成功させて互角の状況を作り出していた。
正直言って俺より頭いいと思う、回復魔法を積めなかったのは残念だけど、それは魔道具作ればシヴァにも使えるようになるし気にしないが。
しかも近接戦闘も出来るというレベルの出来で、『切り札』込みでよく容量が足りたなと本気で自分に感心した。
器用貧乏なんてものじゃない、完全に万能タイプだ。
フレアのお株を奪いにきている恐ろしい子である、拠点防衛特化型だけど。
水系統魔法に特化させているんだけど、現在進行形で使っているのは何故か氷魔法。
おそらくは水系統魔法に含まれているんだろう、魔法とは大雑把…大らかなものである。
―――接近してくる衝撃波を高圧縮された風の刃が断ち切り、穴の空いた壁を通り越してガイアに迫るが、燃え盛る炎が風の刃を飲み込んだ。
広域探査、広域魔法攻撃、高速機動戦闘に特化した対多数広域殲滅特化型魔導人形、それが次女エアだ。
正式名称は【閃雷のエア】である。
正式名称が中二心溢れているのはもう開き直ることにした。
なんというか、この子はとんでもなく良い出来だ、正直フレアに匹敵するぐらい良い出来なのだ。
何せハイスペックな割に容量が入る入る、結果やれる事詰め込んだのに余った容量は感情を司る領域でいっぱいになった。
おかげで感情の起伏の激しい…じゃなくて、感情豊かな子になってしまっ…なった。
とはいえ、中身はかなり理論的で理知的な筈だ、何せそういう風に仕上げているからね。
そしてフレアは…うん、相変わらず会心の出来である。
もう惚れ惚れするくらい完璧な出来だ、絶対なんて言葉を使わない俺だが、フレアに関しては是非とも使いたい。
このフレア、絶対、間違いなく、師匠の保有している魔導人形レトを超越した存在だ。
人工頭脳に詰め込んだ繊細緻密なプログラム、常識を超えた人工筋肉、破格の魔核炉、そして保有魔力量その全てが世界広しといえどこれを超える存在は早々いない……筈だ。
ハイエルフの師匠に迫る魔力を内包し、カタログスペック上では古竜に匹敵する物理攻撃力を誇る。
まぁ、使った魔核がベヒモスっていうのもあるんだろう、何でもあいつ古竜級に強かったらしい。
正直作った俺だけど前世でいうところの核兵器を作ったんじゃないかと錯覚するくらいとんでもない代物を作ってしまったもんだと思ったものだ。
まぁ反省していないけどな!!
そしてこのフレアを筆頭に、それぞれ魔導人形には『切り札』を積んでいた。
―――それは、二つ目の魔法である。
人工頭脳をオリハルコンにしたお蔭か、容量に魔法を二つ書き込んでもギリギリ足りるので積んでみたのだ。
フレアには熱量を操る魔法を。
シヴァには斥力を操る魔法を。
エアには電磁力を操る魔法を。
ガイアには重力を操る魔法を。
この演習場では使わせない、見せたら切り札の意味がないからな。
近い内にどこかの人跡未踏の山奥か、もしくは遠い孤島でも探してそこで実験してみようかと思う、フレア以外だが。
フレアは現在進行形で使ってるからな。
正確に言えば、フレアは二つ目の魔法を積まず、火系統魔法と入れ換えて熱量を操る魔法だけ積んだ。
熱量を操るということは、簡単に言うと『熱い冷たい』を操るということだ。
だから既に知られている火系統の魔法を『熱い』方を見せることで『冷たい』を切り札扱いにした。
おかげでエア並みに容量が余ったので、フレアには本当に熟練執事同様の仕事が出来るような肌理細やかでいて古竜とも戦えるスーパー執事が爆誕した。
正直切り札を使う相手なんて今のところ古竜くらいしか思い当たらないくらい俺の作品たちは素晴らしい。
思わず性能試験の状況をつぶさに書き込んでいた手が止まってしまうくらいに、俺は満足気な溜息をついた。
ああそうそう、オリハルコンが一定量残っているからシヴァの剣とかガイアの篭手、それにフレアとエアは使っていないけど糸やナイフとか試しに作ったけど、素人が作った割りに出来がとんでもない仕上がりになっている。
まだ少し残っているが、人工ダイヤモンドを作る為の魔道具作りに確保しているからあとちょっとしか使えないしな。
「…俺も何か専用の兵装とか作ってみようかなぁ」
別に聖剣が欲しいという訳じゃない、俺には剣術の才能なんてないのは知ってるし。
オリハルコンをそれはもう大量に使ったが、けど俺自身の防御力が変わった訳じゃない。
人工ダイヤの護符を超える一撃…たとえば古竜の攻撃が迫った時、それから身を守る存在―――防具を俺自身が持っていない事に気付いた。
となると、残ったオリハルコンで作る物はおのずと決まってくる。
つまり、オリハルコンの防具である。
予定としてはシャツにコート、そしてパンツにブーツ、このあたりだろうか?
量的には足りるか不安だから…ミスリルを買い込んで一緒に使えばいけるかな。
「オリハルコンとミスリルを繊維状にして、そこから織り込めば…俺刺繍の才能は最近あるのが判明しているけど、機織の才能までは分からないなぁ…今度ちょっと機織機買ってやってみるか?
…いや、自分で作るより誰かに依頼したほうが早いな。
正直機織に時間掛けるくらいならウルスラと遊んでいた方が楽しいと思うし。
…王都でも口の堅くて優秀な職人探すかなぁ」
―――ガシャアアアアンッ!!
これで何度目か分からなくなるくらい魔導師科のヴィント教授の展開させた結界が壊される。
魔導師科の人間の割りに話しやすく、どうやら変わり者らしい。
研究熱心でマッド手前で踏み止まっている優秀な魔道研究者のようだった。
その隣にいる少女は…えーと、確か前バザーで会った子だと思う。
ヴィント教授のお手伝いをしているようで、その合間何度か四兄妹たちの戦闘を観戦していた。
正直真似出来るとは思えないけど、まぁ頑張るもんだわ。
まあそろそろ性能試験も十分見れたし、終わりにするかな。
なんかあの教授一心不乱に羊皮紙に何かを書き込んでいるけど結界を何度も展開して、更には維持しているから魔力を使い過ぎているんだろう。
顔面蒼白でいつ倒れないか心配になってきた。
「―――試験終了っ、戦闘停止!!」
という訳で、名残惜しいがこの辺りで試験は終わりだ。
結論として、切り札を使わなくても十分戦闘能力は高いという事は知れた。
後で不具合がなかったのかを確認すればいいだろう、ないと思うけど。
ちらほらと人も寄ってきているし、困った事にバルアミーとラインハルト、そしてエリザベータがこちらにやってきている。
そして俺の背後には―――、
「…サトリ、何やってるのかな?」
「…なんかもう、貴方何しにこの学園に来ているのよ、としか言えないんだけど…」
呆れた表情マックスなケリィ義兄さんとデイジーが退路を塞ぐかのように佇んでいた。
「…王手待ったなし、みたいな?」
「「………はぁ」」
どうやら満足な試験結果とは裏腹に、また面倒事がやってきたようである。
「さも自分が何も悪くないって顔しないでよねサトリ。
自業自得だよ」
「神妙になさい」
……ぎゃふん、である。
たった2章で師匠であるアニムスにかなり切迫しちゃって…うん、色々と自由になれる期間がぐっと縮まりましたよ!!
読んで頂き、ありがとうございました。
感想お待ちしています。




