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俺は異世界で軍師になる  作者: 中村竜野
第3章”サンバラ地方編”
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オアシス町

 俺達フリダム軍は西の方へと進軍を開始していた。西には帝国軍の本拠地であるルナリアス城がありそこまで行くにはススリゲ砦を通過しなければならない。ススリゲ砦には猛将ガルロスがいたらしいが、他の反乱軍の鎮圧の為、不在であった。しかし、それでもそれ相応な力を持つ者がいるらしいが詳しくは分かっていない。ルナリアス城には帝国四大将軍の一人であるスルトが待ち構えているらしい。『狂人』と言う異名を持っており、帝国の中で一番力を持っているらしい。

 俺達はその所に行こうとせずにそれよりも南側に位置するオアシス町に向っていた。そのなの通りオアシスでこの砂漠地帯では珍しい程、水に恵まれ果物、野菜、作物などが豊富で人々の数もそこら辺の町よりも比べ物にならないぐらい多い。帝国には知られていないが反帝国軍の拠点としても機能をしていた。その為にここまで来て攻める算段も考えなくてはならなかった。それともう一つ聞いておきたいこともある。

 たくさんの商人で溢れており、その通り道を通ると小さな家が合った。その家に入ると地下に続く階段があり、そこに下っていくと最後に扉を見つけた。その扉に、コンコン、と二回叩くと中から声が聞こえた。


 「合言葉は?」

 「反帝国軍の為に」

 「よし、入れ」


中には数人の男女がいた。皆椅子に座って、大きな一枚の地図を見ていた。その中の一人の男がこちらに近づいてきた。


 「良く来てくれた。私の名前はジョルシーと言う。フリダム王国の噂はかねがね聞いております。帝国打倒の為お力添えをお願いしたい」

 「私達も帝国の圧政に苦しんでいる人々を助けたい。その一心でこの苦しい戦いを始めました。ですから、私達が逆にお願いしたい立場です。これからよろしくお願いします」

 「……私は王の器と言うもを垣間見えた気がした。やはりエミル様には、この地を治めて欲しい」

 「私にはそんな器はありません。皆が居たおかげです。それだからそんな事は……」

 「そんな事はありません。貴方ならきっと良い国を作ってくれると思う。ですから……」

 「早く始めて欲しいんだが……ジョルシー殿」


 俺が少し苦笑しながらそのやり取りに口を出してやめさせてもらった。エミルとジョルシーは顔を赤くしながら軽く咳をした。


 「す、すみません。それではサンバラ地方奪還作戦の話をさせていただきます。まず、このススリゲ砦には崖の一本道の所にあり、そこを通る他ありません。しかし、その防備は固く、約三〇〇〇の兵士が守備している模様です。それと先日フリダム軍との戦闘で敗北した部隊はここまで後退したようなので更に数が増えていることがわかります。更に最近、目撃されているタイラント・アームも脅威なので見過ごすことが出来ません。帝国を攻略するか、タイラント・アームを倒すか、皆さんに意見を聞きたい」


 皆は、頭を抱えて考え始めた。どちらを先に攻略するなんて選べることが出来ない。しかし、やはり……。


 「俺は……タイラント・アームを倒す」

 「……帝国は?」


 アリスは首を少し傾けながら可愛らしく聞いてきた。俺は、微笑みそうな顔を頑張って冷静を保ちながら自分の意見を言った。


 「帝国を釘付けする方とタイラント・アームの方に二手に分かれて作戦を行う。そのかわりどれだけ早くタイラント・アームを倒して、帝国を釘付けにして耐えられるかの二つの問題が出て来るがどうだろう」

 「危険だが、兄貴が決めたんなら俺はそれに従うまでだ」

 

 フリードはそう言うと皆は、うんと頷いてくれた。その後も少し話し合ったが、すぐにお開きとなった。 俺は、終わった後もずっと考えていた。ゴットンの為にあの作戦を提案をしたわけではない。


 (エミルの悲しい顔をもう見たくない……だから)


 用意された部屋に入るとベットに寝転がった。その事をずっと考えている間にいつの間にか睡魔が襲い掛かり、深い眠りへと落ちていった。

 更新遅くなりすみませんでした。これから遅くなってしまいそうですみません。ここまで読んでいただきありがとうございます。感想などお待ちしております。

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