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プロローグ
カタカタ、カタカタ、カタガタン、ガタン、ガタン・・・・・・。
馬車が土道を抜けて石畳に入ってみたいだ。
そろそろ森を抜けたのだろう。
時間は早朝だと思う。
まだ、陽の光が照っていないが「そろそろ朝だよー!」と、
私の腹が告げている。
そんなことは気にしないで二度寝するのは魅力的だが、
そろそろ新しい職場に着くのだ、
準備は必要だろうと、目は薄めで開けておくとしよう。
息を吐くとまだ白い。
もう少しで春とはいえこの時期はまだ寒い。
毛布に隙間があるみたいなので包まることにする。
耳を済ませてみるとガタン、ガタンと石畳のほかに小鳥のチチチチ、と声がしたり、
一緒の馬車に乗っているおっさんのイビキや、子供の寝返りの音などが聞こえる。
もっと耳を澄ませば、
「朝とはいえさむいなぁ。。。」と馬車の業者が愚痴っているのが聞こえる。
さっき石畳に入っただろうからあと、1つほどで目的地の中央広場に到着するだろう。
到着は多分、陽が出るぐらいみたいだから、
「どこか、店はあいてるかなぁ。。」と愚痴ってみた。




