1 優しさを失っても
私たちは、誰かを傷つけた瞬間や、冷たく当たってしまった後に、「自分って最低だな」と落ち込むことがあります。
でも、その苛立ちやトゲのある言葉の多くは、性格の問題ではなく、心の電池が減っているサイン。
「ちゃんとやらなければ」「迷惑をかけてはいけない」と頑張り続けるほど、心は消耗していきます。
そして余裕がなくなると、優しさは最初に枯れてしまいます。
優しさは、心に余力があるときに自然に生まれるものだからです。
それなのに、「優しくできない自分はダメだ」と責めてしまうと、さらに心の電池を削る悪循環になります。
本当に性格が悪い人は、自分の言動にここまで悩みません。
苦しくなるのは、本来優しさを持っている証です。
だからこそ、まず自分に問いかけてみてください。
「ちゃんと休めているか」「無理をしていないか」と。
必要なのは、自責ではなく回復です。
人は、余裕があるときには自然に優しくなれます。
苦労している人を手伝ってあげたり、「大丈夫?」と声をかけたり、誰かの話をゆっくり聞いてあげたり。
でも、それは当たり前の能力ではありません。
心の体力があるときだけ発揮できる力なのです。
たとえば、
電池が1%しか残っていない携帯電話に、アプリをたくさん動かせと言うようなものです。
しっかり休み、心を満たしていけば、自然に優しさは戻ってきます。
人の心は電池のように減ることもあるけれど、同じように何度でも充電できるものなのです。




