不登校の陰キャでもイメチェンすれば恋愛できました!
陰キャでコミュ障で不登校な琴葉が湊と会ったことで、自信を取り戻し、前向きになっていく物語。
「………」
ここ半年、誰とも話さず部屋でゲームばかりしていた高校2年生の一ノ瀬琴葉。クラスでいじめにあい、不登校になった。時々部屋を出ることはあるが、家に誰もいない時だけ。
「このゲーム、サブアカでも攻略しちゃった。あ、ソシャゲのデイリーやらなきゃ。」
琴葉は、スマホを手に取り、アプリを開いた。そこで、今話題になっているゲームの広告が流れた。琴葉は、
「これ、面白そう。」
とつぶやいた。
「でも、やるなら買いに行かなきゃだし、どうしよ。もし、買いに行ってる時にクラスの人にあったらどうしよう。なんか変なこと言われそう。」
と、琴葉は悩んだ。
「でも今は昼間だし、みんなは学校に行っているはず。行くなら今しかない!」
琴葉はどこに売っているか調べた。
「コンビニにも売ってるんだ。」
と、珍しいなという表情をした。夏ではあったがパーカーを着てフードを深くかぶり、お金を取り出そうと貯金箱を開けた。
「結構入ってる。」
ゲームを買うためのお金を財布に入れ、財布をポケットに入れた。
家を出て戸締りをちゃんとしてから、コンビニに向かった。
商品を探すところまではできたのだが、琴葉は陰キャでコミュ障だったのでレジで戸惑ってしまった。
「レジ袋おつけしましょうか?」
(レジ袋欲しいけど、、ゲームしか買ってないから、変に思われそう。)
「だ、大丈夫です。」
「では、お会計7100円になります。」
琴葉はちょうど7100円を差し出した。
「お買い上げありがとうございました。」
琴葉はゲームのソフトを手で持ちながら、家に帰ろうとした。だが、途中で頭がくらくらして倒れそうになった。そのとき、たまたま通りかかった男子が琴葉に寄っていき、
「熱中症かもしれないので、近くの公園で休みましょう。」
と琴葉に話しかけた。
その男子は琴葉を日陰のベンチに座らせて、水を買いに行ってくれた。
「あっあの。えっと、その…ありがとございます。」
「いえ、お気になさらず。暑いでしょうからフードおろしたら。」
(あんまりおろしたくないけど、ここでおろさないのも変だし、おろすしかないかぁ)
琴葉はフードをおろした。
「あの。お名前なんて言うんですか?」
と琴葉は水を持ってきてくれた男におそるおそる聞いた。
「風海ヶ丘高校3年の、如月湊です。あなたは?」
「私は、同じ高校の2年の一ノ瀬琴葉です。学校はどうしたんですか?」
(私が聞くのもおかしいけど、)
「今日は夏休みですよ。知らなかったんですか?」
琴葉はあまり言いたくなかったが、告げるとこにした。
「私、不登校なんです。1年の時に、友達付き合いをやらかしてしまって…」
「なら、イメチェンとかして、学校に行ってみてはどうですか?きっと、髪を整えれば、可愛くなれると思いますよ!」
と湊は自信満々に言った。だが、琴葉は地味な自分が、可愛くなれる気がしなかった。
(どうせまた、いじめられるだけだ。)
「あ、あの、もうだいぶ良くなったので、」
と、言いかけた途端、湊が遮って言った。
「もしよければ、僕にやらせてくれませんか?僕は美容師を目指していて、きっと、琴葉さんを可愛くすることができると思います。今から僕の家に来ませんか?」
琴葉はここで、断ったら嫌われてしまうのではないかと、思った。なので、仕方なく受け入れることにした。
「では、お願いします。」
「では、ついてきてください。」
「わかりました。」
そして、琴葉は湊について行った。
湊は家に着くと準備を始めた。
「準備できたよ。さあ、座って。」
「ありがとう。」
琴葉は少し恥ずかしがりながらも、椅子に座った。湊は琴葉に散髪マントをつけて、髪を切り始めた。
切り終えた後、琴葉に鏡を渡した。
「すごい。」
と、琴葉はつぶやいた。あまり手入れをしていなく、ボサボサになっていた髪が、とても綺麗になっていた。数本はクセがついていて、真っ直ぐにはなっていなかったが、前と比べれば、とても、ストレートになっている。
「可愛い…」
と湊もつい、つぶやいてしまった。気を取り直して、
「夏休みが終わったら一緒に学校に行こう。」
と琴葉に言った。
「でも、勉強とか遅れてるし…」
「じゃあ、僕が夏休み中に勉強を教えますよ。」
「じゃあ、お願いします。」
「明日、家にきてください。」
「わかりました。」
琴葉は家に帰った。
「湊さん、かっこよかったなぁ。あんな約束しちゃって大丈夫だったのかな。でも、もう後戻りはできないし、お母さんが帰ってきたら、お母さんに言おう。とりあえず、買ってきたゲームで遊ぼう。」
と琴葉は、荷物をおろしてつぶやいた。そして、お母さんが帰ってくるまで、買ってきたゲームをしてることにした。
ガチャン
家の扉が開いた音がした。
(お母さん、帰ってきた。)
琴葉は部屋を出て、リビングに向かった。お母さんは琴葉の予想以上に驚いて声も出なかった。だが、琴葉は話しかけた。
「あの、お母さん。明日から、湊さんに勉強を教えてもらって、夏休み明けには学校に行こうと思うんだけどいい?」
「琴葉。」
お母さんを驚きながら言った。
「もちろんいいわよ。せっかく琴が学校に行く気になったんだから。今日の夕飯は豪華にしなきゃ。お母さん、買い物行ってくるね。」
と驚きながらも、急いで買い物に出掛けて行った。
「いつもどおりでいいのに。」
と琴葉はため息をついた。だが、琴葉はふと思った。
(そういえば私、湊さんとは話せてたかも。)
今日はご飯も家族で食べた。もちろん、琴葉が学校に行きたいと行ったことの話をしながら。
「琴葉が学校に行く気になってくれて嬉しいよ。」
と夫婦そろって同じことを言っている。
琴葉はゲームのソフトを買いに行った時に話をした。湊さんのことと、湊さんとの約束のことも。その日は、お母さんもお父さんもとても喜んでいた。
翌日。琴葉は朝早く出かけて、湊の家に向かった。インターホンを鳴らし、湊が出て来た。
「いらっしゃい。」
「お邪魔します。」
飲み物も出してもらい、勉強を始めた。
それから毎日、湊の家で勉強を教えてもらった。
夏休みが終わり、初日は湊と一緒に学校に行くことになり、琴葉は顔を赤くし、緊張していた。
学校につき、湊は
「では、また放課後。」
といい。三年の教室の方に行った。琴葉は
(放課後もまた会うの⁉︎)
と心の中で、驚いていた。
教室に入ると、みんなは誰なのか分からず、驚いていた。
先生が出席確認をする時に
「今日は琴葉さんが登校してくれました。」
といい、琴葉だったことに驚き、「可愛い!」と褒めてくれた。
褒めてくれる人がたくさんいて、琴葉は嬉しくて、一日頑張ることができた。
休み時間には「付き合ってください」と告白してきたひともいたが、琴葉は「好きな人がいるので。」と断っていた。
放課後、湊と一緒に家に帰った。
「今日は、本当にありがとう。学校にいるのが楽しいのは久しぶり。」
「よかった。またいつでも、遊びにおいで。」
「うん!」
琴葉は湊と別れ、家に帰った。
「湊さんに何かお礼でお菓子とか、届けに行こうかな。」
とつぶやき、袋に、お菓子を詰めた後、湊の家に向かった。
インターホンを鳴らして、湊を呼んだ。
「あの、お礼にこれどうぞ。家にあったお菓子ですけど、よかったら食べてください。」
「ありがとう。後、琴葉さんに伝えたいことがあるんだけど…」
湊は顔を赤くしていて、つい琴葉も顔を赤くしてしまった。
「僕とお付き合いしてくれませんか?」
湊は思い切って言った。
「私でよければぜひ!私も、伝えようか悩んでいたところなので、嬉しいです。」
と、琴葉はもちろん受け入れた。この後、どう話を続けたら良いか迷ったが、これしかないと思い、
「あの、これからよろしくお願いします!」
とあいさつをした。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
お互いの手を握りしめ、一緒に微笑み合った。
書いたときは陰キャちゃんLOVEでした。琴ちゃんを生んでからより、その気持ちが深まりました。
琴葉へ
愛してる♡
湊へ
コミュ障の琴ちゃんですが、琴ちゃんの笑顔をたくさん作り、幸せにできるようにしてください。




