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悪役令嬢ですが、断罪イベントが週一で開催されます  作者: 一場れい


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1/1

プロローグ 「このままでは冤罪で破滅ですわー!」

 学生講堂。


 ざわめく教養科の生徒たち。


 中央に立つのは──


 アンジェリーヌ・ド・フロレアル。


 公爵令嬢であり、第二王子の婚約者。


 その婚約者。


 第二王子ヴィクトルが、堂々と指を突きつけた。


「アンジェリーヌ!」


「お前を断罪する!」


 カンッ。


 第二王子のマイ木槌が、良い音を立てる。


 毎週恒例。


 断罪裁判が開廷する──


 講堂がどよめく。


「始まった」


「今週もか」


「実況は?」


 アンジェは思わず叫んだ。


「このままでは冤罪で破滅ですわーー!」



 ──そして回想。


 どうしてこうなりましたの。


 一ヶ月前。


 階段で足を滑らせ。


 頭を打ちましたの。


 目が覚めた瞬間。


「……あら?」


 記憶が、二重。


 前世の記憶が戻りましたの。


 私は二十代の社畜。


 残業。


 上司。


 終わらない打ち合わせ会議。


 書類。


 締め切り。


 それに追われていたはず。


 なのに。


 ここはどこ?


 異世界?


 貴族?


 魔法?


 ……待ってくださいまし。


 なんのゲームですの?


 乙女ゲーム?


 わたくし。


 萌え萌え男子アイドルゲームしかしてませんの!


 悪役令嬢とか知りませんわよ!


 私は頭を抱えた。


 記憶を整理する。


 ここは王立聖クレール学院。


 貴族子弟が通う学校。


 私は公爵令嬢アンジェリーヌ。


 そして。


 目の前にいるストロベリーブロンドの少女。


 コレット──おそらくヒロイン。


 乙女ゲームなら、ここから恋が始まるはず。


 しかし。


 なぜか。


 彼女は私を睨んでいた。


 そして。




 数日後。


 講堂。


 生徒が集まり。


 中央には演壇。


 第二王子が立つ。


 そして。


 私を指差した。


「アンジェリーヌ!」


「お前を断罪する!」


 カンッ。


 王子の木槌が鳴る。


 講堂が沸く。


「始まった!」


 私は思わず叫ぶ。


「このままでは冤罪で破滅ですわー!」


 ……どうしてこうなりましたの。


最後まで読んでくださりありがとうございます。

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