表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

七つの箱

作者: 閒中

大きなアドベントカレンダーにあるプレゼントの箱。

ワクワクしながら開けた中身は…?

今日はクリスマス。

僕は自宅にある大きなアドベントカレンダーの前にいた。


本当はアドベントカレンダーってクリスマスの四週間前から使うらしいけど、僕のアドベントカレンダーは大き過ぎるからクリスマスの一週間前からしか開けられないんだ。


僕はこの一週間を思い出す。

このアドベントカレンダーにあるプレゼントを一つずつ開封するのが何よりも楽しみだった。


12月19日。

最初のプレゼントを開けた。

少し小さめの箱には仔犬の剥製が入っていた。

いつか近所で見て可愛いと思っていた犬だ。

やったぁ!


12月20日。

次のプレゼントの箱を開けた。

小さな女の子の剥製が入っていた。

誰だっけ、公園で声をかけたんだっけ。

まぁ良いや、可愛いな、嬉しいな。


12月21日。

次のプレゼントの箱を開けた。

女の子より少し大きい小学生くらいの男の子の剥製が入っていた。

将来は男前になりそうな格好良い子だ。

そういえばまだ夏服のままだったから、後で着替えさせよう。


12月22日。

次のプレゼントの箱を開けた。

僕より年上のお姉さんの剥製が入っていた。

結構前に手に入れたから可哀想に、髪の毛がボサボサだ。

後でちゃんと櫛で梳かしてあげるね。


12月23日。

次のプレゼントの箱を開けた。

お姉さんと同い年くらいのお兄さんの剥製が入っていた。

僕を守ってくれそうな、大きくて優しそうな顔をしたお兄さんだ。

本当に優しかったんだ、すぐに僕について来てくれたから。


12月24日。

クリスマスイヴ。

僕はワクワクしながら次のプレゼントの箱を開けた。

誰かのお父さんの剥製が入っていた。

仕事ができて、でもきっと子どもたちには優しい。

そういうお父さんにしよう。


12月25日。

遂に今日はクリスマス。

僕は最後の箱を開けた。


そこには、僕の本当のお母さんが入っていた。


お母さんは最近剥製にしたばかりだからとっても綺麗だ。まるで生きているみたい。

僕の為にこのアドベントカレンダーを作ってくれた、優しいお母さんだ。

最後の箱に自分が入るとは思ってなかったみたいだけど。


僕はサンタさんに『家族』をお願いしたんだ。

まぁ、殆どお母さんが用意してくれたんだけど、遂に願いが叶ったんだ。

お父さん、お母さん、お兄さんにお姉さん、妹も弟も、それにペットだっている。

僕に素敵な『家族』ができた!


今日はピザもケーキもチキンもあるよ。

『家族』ができたお祝いに沢山用意したから、いっぱい食べてね。

僕は部屋を暗くしてケーキのローソクに火を灯す。

みんなのガラス玉でできた目にクリスマスツリーの明かりとローソクの火が映って、とっても綺麗だ。


みんなイスに座ったね?

じゃあ乾杯、メリークリスマス!




〈終〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ