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スキル『100円ショップ』で異世界暮らし。素材回収でポイント貯めて、美味しいご飯と便利グッズで美少女たちとスローライフを目指します  作者: 月神世一


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EP 16

英雄の凱旋、そして最強の妻たちのお説教

デーモンロードを粉砕し、アジトを壊滅させた太郎とヒブネは、捕らえられていたエルフたちを連れて地上へ脱出した。

朝日が昇る中、一行はエルフの里へと帰還した。

「みんな! 帰ってきたぞー!」

「とーちゃん! かーちゃん!」

里は涙と歓喜の声に包まれた。

行方不明になっていた家族との再会。抱き合う親子、恋人たち。

その光景を見て、太郎とヒブネは静かに安堵の息をついた。

その夜。

エルフの里では、太郎たちを称える盛大な宴が開かれた。

太郎が提供した大量の酒と食材で、普段は静かな里がお祭り騒ぎとなっていた。

「勇者太郎様! ありがとう!」

「ヒブネ! お前は里の誇りだ!」

エルフたちが口々に感謝を述べ、踊り明かす。

そんな賑やかな宴の片隅で、太郎は切り株に座り、月を見上げながら杯を傾けていた。

「ふぅ……。一件落着だね」

肩の荷が下りた。これでまた平和な日常に戻れる。

そう思った瞬間、背後に二つの影が落ちた。

そして、周囲の気温がスッと下がった気がした。

「……太郎様?」

「ッ!?」

背筋が凍るような、甘く、しかし圧力のある声。

太郎が恐る恐る振り返ると、そこには満面の笑み(目は笑っていない)を浮かべたサリーと、腕を組んで仁王立ちするライザがいた。

「サ、サリー? ライザ? 起きてたの?」

「えぇ、これだけの騒ぎですから。……それより、太郎様」

サリーが一歩近づく。

「何故、私達に黙って行かれたのですか?」

「本当です。置き手紙一つで姿を消すなんて……。もし太郎様の身に何かあったら、どうするおつもりだったのですか?」

ライザも詰め寄る。

デーモンロードより怖い。太郎は脂汗を流しながら後ずさった。

「い、いや! 違うんだ! 君達を仲間外れにしたわけじゃなくて……!」

太郎は必死に弁明した。

「君達には月丸や陽奈の事もあったし……それに、今回の敵は『奴隷』とか『生贄』とか、そういう非道な連中だったんだ。君達みたいな優しい母親に、そんな胸糞の悪いものを見せたく無かったんだよ!」

太郎なりの精一杯の気遣いだった。

それを聞いた二人は、顔を見合わせた。そして、大きなため息をついた後、ふっと表情を緩めた。

「もー! 太郎様ったら!」

サリーが太郎の頬をむにゅっとつねった。

「水臭いですよ! 私達は家族です! どんな時も一緒ですよ!」

「で、でも……」

「私は『無敵の奥様』です! そんな悪党ども、へっちゃらです! むしろ私が消し炭にしてあげましたのに!」

サリーが腰に手を当てて胸を張る。

「私だってそうです」

ライザが太郎の手を握りしめた。

「私は『最強の奥様』として、太郎様の護衛と、子供達の面倒くらい両立してみせますわ。月丸をおんぶしながらでも、デーモンロードくらい斬れますもの」

「えぇ……(それはそれで怖いけど)」

二人の瞳には、揺るぎない信頼と強さがあった。

守られるだけの存在ではない。共に背中を預け、家庭を守り、世界とも戦えるパートナーなのだ。

「……僕が間違っていたよ。君達は強くて、最高の奥さんだ」

太郎は目頭を熱くして、二人につねられながら頭を下げた。

「ごめんよぉぉ! 心配かけて本当にごめん! 次からは絶対に連れて行くから!」

「はい、約束ですよ?」

「破ったら、お仕置きですからね」

三人は身を寄せ合い、仲直りのハグをした。

その様子を、遠くからヒブネと長老が微笑ましそうに見守っていた。

「……やはり、あの方々には敵いませんね」

「うむ。サバラー大陸の平和も、この家族がいれば安泰じゃろうて」

宴の焚き火が爆ぜる音と共に、エルフの里の夜は更けていく。

家族の絆を再確認した太郎たちの、賑やかで最強な旅路は、まだまだ続いていくのだった。

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