名もなき世界と祝福の少女
エデンの始まりまでのお話
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その昔、1人の少女が闇色の空間へと落ちた。
この世界からは、色が欠落していた。
少女はただ、無意識に無垢に純粋に、ただ歩み続けた。
そしてその奥に・・・青く淡く光る、1輪の花を見つけた。
少女が花に手を触れると、それまでのモノクロのような世界に、蒼き光が輝き始めた。
少女は、少しだけ感情を覚えたのか、この空間に寂しさを感じた。
そして少女は、長き悠久の時とも言えるような時間をかけて・・・
自身と同等の、管理者を用意した。
少女が眠りについている間に、管理者は感情を習得した。
そして、また同じように・・・
この世界そのものを賑やかに、そして幅広くするためなのか・・・
気づけば、少女の知らないうちに、同じような存在が何人も存在したのである。
姿や形は似ていても、服装や雰囲気がバラバラだったりした。
やがて、少女達は自分自身というものを覚え始めた。
その為、少女は1人の人間をここへと呼び寄せることにした。
「無垢なる少女」を。
しかし、それは間違いだった。
本来、この空間に人間が存在することが想定されていなかったのかもしれない。
空間内に、異分子というものが存在しているという状況が、異変を引き起こしたのである。
管理者の1人である少女の身体が、闇色に染まっていく・・・
その目は濁り、絶望しているようだった。
瞬く間に、他の少女達も闇色に囚われていく・・・
この事態をどうにかしなければならない。その為、少女によって生み出された管理者は、命令を取り付けた。
「無垢なる心の少女を探せ」
それはこの事態を解決するための命令だったが、その影響を受けたのか、闇色の少女達はこの場を離れていく・・・
そして、この元の領域を、もう1度再興させるために、こう告げた。
「「エデン」を造り上げる」
それと同時の事だった。
4つの概念の存在が、生まれた。
それは深く澄み切った闇なのか、とてもおぞましく美しい存在・・・
だがそれは、この空間に封印されたかのように鎖に縛られていた。
呼び出した人間そのものは、保護するほかない・・・
そんな中、あの男が現れたのである。
自らの封印を目的とした存在・・・「セイズ」が。
セイズは、そのおぞましい存在の力を利用する代わりに、この空間内の更なる活用を持ちかけた。
管理者にとっては願ってもいないことで、すぐさま了承した。
セイズの持つ力によって、「エデン」そのものの機能が飛躍的に向上し、また、この空間に新しい使命を設けた。
自分自身が消えた後、世界そのものが不全を起こさぬようにする為・・・
「エデン因果構響領域」が創られた。
書きたい欲はこの後に移る




