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狭間に巣くうエデンの因果  作者: 名称不明
3/4

名も無き神愛の最終塗布

セレクター「・・・この反応・・・ねえ、この世界からするんだけど・・・」

アジセピク「・・・この世界は・・・」

セレクター「何か知っているの?」

アジセピク「荒廃せし未来・・・塗布の世界」

「何故、この世界に反応が・・・?」

セレクター「荒廃した未来・・・じゃあ、あの世界のもう1つの未来って事・・・?」

アジセピク「そうです」

「・・・セレクター様、調査をお願いします」

「反応が誤作動では・・・目も当てられませんので」

セレクター「分かった、とりあえず反応を頼りに探してみる」

「大丈夫♪私強いから♪」

アジセピク「・・・お気をつけて」


・・・・・・


セレクター「到着ー・・・」

「っと、反応はこっちからか」

「そんで・・・怪物がうじゃうじゃいますよと・・・」

「まあ・・・一点突破するだけなんだけど!」

・・・・・・

ゲイスマルア「・・・む?」

「何だ、この気配は・・・」

「この世界のものでは・・・ない・・・?」

??「ん・・・どうしたんですか、立ち止まって・・・?」

ゲイスマルア「・・・私の傍から、離れるなよ」

セレクター「・・・いた、あそこか!」

「到着~!」

ゲイスマルア「貴様か、この反応は!」

セレクター「おーっと・・・もしかして、反応ってこの子から?」

「・・・あれ、そっち?」

セレクターが改めてみた先は、車椅子に乗っていた少女だった。

ゲイスマルア「手出しはさせん!」

セレクター「わわっと!?危ないなぁ・・・」

「・・・一応聞くけど、会話する気は?」

ゲイスマルア「・・・ふん、聞くだけ聞いてやる」

セレクター「ありがとう、少し安心した」

「・・・私は今、この水晶に反応している存在を探していて・・・」

「それが、そこにいる貴方」

??「・・・ボク・・・?」

ゲイスマルア「その話・・・本当だろうな?」

セレクター「本当だよ、それにこれは・・・」

「今此処にいる、私と君にしか反応していない」

ゲイスマルア「・・・なるほどな」

??「どういう事・・・?」

ゲイスマルア「この子には、最終塗布というものが備わっていてな」

「私達は丁度、そのために移動していたのだが・・・」

セレクター「なるほどね・・・だから反応したのか」

「ああ、ちなみに反応する条件だけど・・・」

「運命を変えられるほどの器を持つ・・・だったかな?」

??「運命を・・・変える・・・」

ゲイスマルア「・・・ふっ、やはりまだまだ、知らないことがたくさんある・・・」

「君の名前、何と言うんだ?」

セレクター「名前は・・・ごめんね。思い出せないんだ」

「けど、一応こう呼ばれているんだ、セレクターって」

ゲイスマルア「セレクター・・・分かった、君の過去に何があったかは聞かない事にしよう」

「一応聞くが、この子を担いで飛べるか?」

セレクター「お安い御用だよ♪」

ゲイスマルア「分かった・・・先に行っているぞ!くれぐれも安全にな!」

??「・・・あ、・・・えっと・・・」

セレクター「大丈夫♪お姉ちゃんが、キミを安全に運んであげるよ♪」

「・・・ところで、名前なんて言うの?」

??「・・・分かんない」

「もう・・・自分の名前も・・・忘れちゃったから・・・」

セレクター「そっかぁ・・・じゃあ、私と同じだね」

「私も、自分の名前分かんないし♪」

「それじゃあ・・・行くよ!」

・・・・・・

「よいしょっ・・・と!」

ゲイスマルア「2人共よく来てくれた」

「今はここの病院は稼働していないが、フルで動ける」

「セレクターの君も、手伝ってくれるな?」

セレクター「・・・で、具体的には?」

ゲイスマルア「最終塗布を完全に安定化させ、この子の意思で動くことが可能なようにする」

「とは言っても、今は精神の起伏を抑えているが・・・」

「お前達も頼んだぞ!」

 「「「はい!」」」

ウミータク「聞いていたとおり、第一作業は私の得意分野」

「個々のパターンはこうなって・・・よし、出来た!」

カシカータ「第二作業は私の担当」

「正しく安定化させるのは骨が折れるが・・・今の私ならどうということは無い!」

カリユース「第三作業は私の出番・・・」

「いつも以上に頑張ってるつもりだけど・・・全然安定しない・・・!」

ゲイスマルア「セレクター!回復をかけろ!」

セレクター「よし!」

カリユース「ありがとう!よし、これで大丈夫!」

シツカイノ「状況は・・・よし、このペースなら大丈夫そうですよ!」

ゲイスマルア「終わるまで油断するな!」

ヒロスーマ「最終作業の準備は完了した、いつでも」

ロセヒータ「1・・・2・・・3・・・よし、最終作業に入ります!」

トーアモキ「変われ、巡る穢れ・・・新たな息吹へとその身を昇華せよ!」

シツカイノ「・・・反応アリ!成功です!」

ゲイスマルア「後は、最後に精神を基に戻すだけ・・・」

「ここからはセレクター、君の領域だ」

「・・・頼んだぞ」

セレクター「はい、分かってます」

「ありがとうございます、お疲れ様でした」


・・・・・・


??「・・・うう、ん・・・」

「あれ・・・ボクは・・・一体・・・」

セレクター「意識が戻ったみたいだね?」

??「・・・誰・・・お姉さん・・・」

セレクター「私の名前は・・・いや、私はセレクター、そう呼ばれているの」

「君と同じ、運命を変えることが出来る力を持っているの」

??「・・・なに、運命って・・・?」

セレクター「君の中にあった、最終塗布っていうの」

「意識して、それを私の前に出してみて?」

??「・・・?何言ってんの?」

「そんな事、出来るわけ・・・」

ズドンッ!

「えっ・・・?」

セレクター「なるほど、壁ドンされちゃった」

??「これ・・・ボクの力・・・?」

セレクター「制御できるなら、安心かも」

「貴方の器を見込んで、お願いがあるの」

「私と一緒に・・・この世界がどうして滅んでしまったか、探しに行こう?」

??「・・・え?」

「ちょっと・・・状況が整理できな・・・い!?」

少女の頭の中に、名前以外で記憶が流れ込む・・・

??「かはっ・・・!?」

セレクター「ちょっと!?大丈夫!?」

??「はぁ・・はぁ・・・だ、大丈夫・・・ちょっと混乱しただけ・・・」

「・・・そっか、もう・・・先輩は・・・」

セレクター「・・・先輩?」

??「・・・ううん!なんでもない!」

「・・・さっき、運命を変えることが出来るって言ってたよね」

セレクター「ああ、うん・・・」

??「頑張れば、過去も変わるのかな・・・?」

セレクター「どうだろう・・・」

??「・・・分かった、お姉さんについていくね」

「多分、ここにいてもしょうがないだろうし・・・」

「それに・・・お姉さん、ボク好みな見た目だもの♡」

セレクター「・・・そっか」

「立てる?お姉さんがお姫様抱っことか♡」

??「あ、そういうのは恥ずかしいからいい・・・」

・・・・・・

「これが、入り口かぁ・・・」

ゲイスマルア「我々が入れず、君達だけが入れるというのも、また不思議だな」

セレクター「短い間ですが、お世話になりました!」

??「ばいばーい!またね~!」

ゲイスマルア「・・・ふふっ♪」

・・・・・・

アジセピク「戻られましたか・・・!」

「・・・そちらが、新しい戦力の・・・?」

セレクター「そうだよ、名前は・・・思い出せないらしいけど」

アジセピク「なるほど・・・」

「失礼ですが、貴方は何故ここへ来ることを・・・?」

??「・・・ボクは多分、やり直したいんだと思う」

「先輩を、変わり果てた自分が殺しちゃったから・・・」

アジセピク「・・・なるほど」

「しかし、過去干渉を定着させることはほぼ不可能です」

「そもそも、今の貴方がいる状況では、過去干渉自体も不可能でしょう」

??「そっか・・・ごめんね、変な事聞いて」

「・・・そっちの目的、改めて聞いていいかな?」

アジセピク「了解いたしました」

「改めまして、私は第2025統治継承者、エデンマスター、並びに」

「名前を、アジセピクと申します」

??「へえー・・・凄そうなのは分かった」

アジセピク「お二人には、このエデン因果構響領域・・・通称で、エデン領域を守ってほしいのです」

「このままでは、世界再生機能の弱体化と共に、歴史がこれ以上紡げなくなってしまいます」

「そこでお二人には、エデンハンターの撃退・・・及び、それに繋がる人員を補充して欲しいのです」

??「・・・オーケー、分かった」

「要は、ボクたちがヒーローになって、世界を救えばいいって事でしょ?」

「そんなの、やらなきゃ損じゃん」

「もしそれでボク達の運命が変わるなら、一石二鳥になるかもしれないし♪」

「ボク、それが終わったらおねーさんと一緒に・・・♡」

セレクター「あはは・・・まあ、協力的なのは良い事かな?」

アジセピク「では、この方にも仮で名称を施しますね・・・」

「コンバーター、変化、変わりゆくものの意味を指す」

「よろしくおねがいしますね」

コンバーター「こちらこそ♪って、なにこれ・・・!?」

「力が・・・湧き上がっていく・・・!?」

アジセピク「名称を与えるとともに、色々と強化を施しておきました」

「これで、貴方もセレクターと同じくらいの強さになれるはずです」

コンバーター「やったー!ありがとう!」

セレクター「ありがとうね、アジセピク」

「それじゃあ、次の反応を探そうか・・・」

3つ目は当然、あの機械です。

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