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【「創作についてエッセイを書いて」そんな事を言われて振り返った事、思った事】

作者: 狭間梗也


【前置き】


 初めての方は初めましてっ。


 何かのきっかけで僕の事をご存知でしたら、この度も目を通して頂きありがとうございます。


 狭間 梗也です。


 今回二度目のエッセイを書くことになりました。


 というのも、最初の一回目「今度はエッセイ書いてみようか♪」という友人のお言葉により、書いたわけなんですが。


 その結果――


「面白かったよっ。じゃあ次は“創作”でいってみようかっ♪」

 

――うん。


 相変わらずですね、僕の友人。


 まあそれはさておき“創作”について。


 “創作”――作品を作る事を指している言葉で、作品の種類はいくつもあるのは勿論のこと、「作り手」としても「受け手」としても、様々な視点で語れるものなので。


 ぶっちゃけ、何を書いていいのかさっぱりわかりません。


 とはいえ。


「何も思いつきませんでした!」


 じゃあ話しにならないので、頭を悩ませた結果。


 自分の今までを振り返って。


【何故僕が小説を書くようになったのか】


 そして。


【小説を書き続けてきた中で思った事】


 これについて書いていこうと思います。


 そんな内容ですが、もし、読んでやっていいと思える方が見えましたら、時間つぶしのお供にでも、お付き合い頂けたらと思います。


 では始めていきましょう。









【始まりと、続いた理由】


 まずきっかけですが、これは小学校の授業が関係しています。


 皆さんは【リレー物語】というものをご存知でしょうか?


 簡潔に言えば【一つの物語を数人の書き手で書上げるモノ】なんですが、これは様々な場所で見かける事があるので、ご存知の方だけでなく、「やったことある!」という方も見えるかもしれませんね。


 僕の場合、これを学校の授業でやったんです。


 グループ分けは当時の所属していた班のメンバー達。


 それぞれが「一番目」を担当し、キリのいい所まで書けたら時計周りの順番で回していって、再度自分の書いた物語を担当して終了だったと記憶しています。


 当時「物語」が好きで絵を描いていた事がありましたが、文章として書いたのは、この授業が初めてでした。


 頭を悩ませつつも、思いつくままに書いていた事を覚えています。


 大分昔の事なので、小説の事を全て覚えているわけではありませんが、いくつか記憶に残っている事があります。


 一つ目は小説のタイトルが『星の旅物語』だったこと。


 そして、【いたずら好きの星の兄弟が毎日悪さばかりをして、それを見かねた星の女王様が星にとって大切な『光』を取り上げ『返してほしかったら、その性格を直すために旅にでなさい』と兄弟達にいい放ち、兄弟達は旅に出る】というあらすじ。


 この二つを何となく覚えている、といった感じです。


 この話しを僕は嬉々として書上げ、先生に提出しました。

 

 次のメンバーに渡す前にクラス全員のノートを回収し、先生が目を通す。


 そして次回の授業で自分が担当する物語の続きを書くといった流れになってましたので。


 さすがに一回の授業ではやりきるのは不可能な内容ですからね。


 この授業は普段と違い、楽しい時間だったと思います。


 これが僕にとっての始まりです。


 多分これがなければ、僕は小説を書くことはなかったので、そう思うと感慨深いですね。


 次に【続いた理由】


 ……これ、僕の中で「黒歴史」にもあたるものなんですが、理由の一つである以上、語らないと始まらないので、書いてしまいます。


 最初の「始まり」の続きにもなるんですが。


 一回目の授業。先生は提出された全部の作品を読み終えて。


「今回の作品で先生が良いなと思った作品が二つあったので、今からその二つの作品を読んでいこうと思います」


――こんな事を言っていたと思います。


 個人的にはクラスの前で自分の作品を読み上げられるなんて、「恥ずかしすぎるっ」と思います。


 作文を発表するだけでも緊張するのに、読まれるのは「自分の考えた物語」なわけですから。


 しかも、仲の友人だけとかじゃなくてクラス「全員」ですからね。


 今ですらそう思うのですから、当時の僕もきっと同じ事を思ったことでしょう。


 だから自分の作品を読まれる人「ご愁傷様」と他人事のように思っていました。


 ええ、思っていたんです――



「今から読むのは狭間 梗也君が書いた『星の旅物語』です」


 

 この言葉を聞くまでは。


『は、え、えぇ……何で?』


 自分の名前が出された事に心底驚き、頭が真っ白になってましたが、先生は勿論僕の心境なんかお構いなしで読みすすめていきます。


 自分の書いた小説が、人によって読まれ、又先ほど書いた通りクラスの「全員」が聞いているわけで。


 途中からクラスの何人かがこちらをちらちらと見ていること。そして先生の声にとても気恥ずかしくなり、机に突っ伏して、両手で耳を塞ぎやりすごしました。


『はやく終わってほしい!』


……当時を振り返ると、ごろごろと床を転げ周りたい心境になります。


 全くもって恥ずかしい。


 元々人付き合いが苦手だったのに、こんな形で注目されるなんて夢にも思いませんでした。


 無論先生に悪意は全くないのはわかるんですけど、恥ずかしいものは恥ずかしいのです。


 なので僕にとっては「黒歴史」


 そしてそれと同時に「書き続ける事になった理由」になりました。


 恥ずかしい思いをした事がきっかけ――なわけもなく。


 言葉にすれば単純なモノで。


「人に褒められた」


 これが、書き続けた理由の一つです。


 僕自身は人に誇れるものなんて何も持っていないと今でも思い続けていますが、それでも人に認められたり、褒められたりした事は確かにあって……


 その一つが「小説を書く」事だったんですよね。


 みんなの前で音読会が繰広げられたのは凄く恥ずかしかったんですけど。


 そもそも音読会の理由って


「僕の書いた話が面白かった」からなんですよね。


 なので、そう言って貰えるモノを自分が書く事ができた。


 それが凄く嬉しくて。


 この授業が終わった後も、小説を書き続けたんだと思います。


 無論それ“だけ”で書き続けてきたわけじゃないですが、この出来事がなければ書き続けることはなかったでしょう。


 







 さて、一つ目を語った所で次にいきます。


 二つ目は一つ目と違い、人によっては「後ろ向き」に聞こえるかもしれませんが。


「一人でいる事が多かったから」


 これが二番目です。


 僕、人見知りが激しく、友人も少なかったため、割と一人でいる事が多かったのです。


 一人ぼっちだったわけじゃありませんが、他の人に比べると圧倒的に一人でいる事が長かったと思います。


 なので、一人出切る事――本を読む、ゲームをする、宿題をする、絵を描く――



――そして、小説を書く。



 そんな風に、僕は一人の時間を過ごしていました。


 友達と遊べなくても、それらをしていれば時間は過ぎていきますから、僕にとって小説を書くことは「一人で過ごすための手段」でもあったわけです。


 今は時代が変わっているので、状況が変わっているかもしれませんが、当時はそういった趣味の人間って少ない事もあり、小学校時代は共通の趣味の友達はいませんでした。


 共通の趣味の友人ができたのは、中学に上がって二年か三年の頃なので、その間僕は「一人で」小説を書いていました。


 共通の趣味の友人が出来た後は、“一人だったから”という理由はなくなりますけど、それでもこの理由が大きな割合を占めていた時期があったので、二つ目の理由と挙げさせてもらいました。


 そして、この他にも「書き続けた」理由はあると思いますが、ぱっと浮かんだ事がこの二つだったので、今回のエッセイでは、ぱっと思い浮かんだこの二つに絞らせて頂きました。


 機会があれば、他のもまた書いてみたいと思います









【書き続けて思った事】


 さて、理由を二つ上げて、改めて振り返ってみると――


「あれ? でも僕小説を書き続けた事で友達できたよね?」


――と言う思いが強いです。


 理由の二つ目でも軽く触れましたが、僕は「小説を書く」という事をしていた事で、中学・高校で出来た友達がいて、又このサイトに登録してから直接にではないにしろ「感想」や「活動報告のコメント」といった形で交流している人達が存在します。


 一人でいたからしていた事が、いつの間にか「誰」と関わるきっかけになっている。



 そう思うと、とても不思議な気分になりました。


 僕は、とにかく人見知りです。


 誰かに声をかけるのにとても勇気がいります。


 初対面の人には口下手だし、慣れた人でもたまにワケの分からない事を口走ったりもします。


 そんな人間が「小説を書く」という事をしていたから、誰かと関われるなんて「一人で小説を書いていた時」には思いもしなかったことです。


 だからとても言葉では表現できない気持ちになり、そして「とても凄い事なんだな」と思いました。


 これは「僕が小説を書いている」事が凄いと言っているわけではありません。


 見知らぬ男が急に話しかけて「これ読んでください!」と言っても誰も読んでくれませんし、下手をすれば警察を呼ばれてしまいます。


 ですが普段なら絶対に関わらない人達――物理的な距離であったり、又実際顔を合わせたとしても、話しかける事が絶対にないと言える人達――に対して、僕が小説を書いて、このサイトに載せる事で、僕の小説を読み、その中の誰かが、僕に対して感想を書いてくれる。


 これは現代のネットという技術が普及している、ここのようなサイトを立ち上げて運営している人達あっての事です。


 だから凄いのは今の技術と運営の人達で、僕のやった事はとても小さい事だと思います。


 でも、その小さな事が「凄い事」に関わっている事実。


 それが凄いなとそう思いました。


 だってそんな凄い事に関わるのって「小説を書く」ことをしなければ絶対ありませんでした。


 人見知りで、行動力も乏しくて、でも小説を書くということをした結果。


 顔も知らない誰かと関わることが出来た。


 だから、小説の書く――“創作”するということは。



――僕にとって誰かと“縁”をつなぐ役割もある。



 それが今回この言葉を聞いて、思った事です。









【最後に】

 

 今回“創作”について人と関わる事について触れました。


 元々人に意見をいうのが凄く苦手で、まだまだこのサイトに慣れてないということもあり、そういった行為をする事にとても勇気がいります。


 いつも「失礼な事を言っていないだろうか」とか「自分の意見を書く事自体が迷惑なんじゃないのか」そう思ってます。


 それでも読んだ作品に対して「面白かったです」という気持ちを伝えたくて、感想を書きにいくことがあります。



 それが最近出来ていないのは時間の都合だったり、気持ちのゆとりだったりと理由がありますが、「書きたくなくなった」わけではありません。


 書きたいという気持ちはありますし、「書かせてください」とお願いした作者様の所には絶対書きにいきます


 なので、今後も作品を読み、感想を書きに行きたいと思った時は、どうぞよろしくお願いします。


 ここまで読んでくれた方、どうもありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  人と関わるカタチは千差万別で、著者様にとってその一つが創作ならとても素敵な事だと存じます。 [一言]  自作の小説を授業中に読まれるのはちょっときついですね^^;  拝読させて頂きあり…
[良い点] 小学校でのリレー物語、「先生が良いなと思った作品」に選ばれたなんて、いいですね!  恥ずかしい気持ちもあったでしょうけど、こういうふうに褒められるのって嬉しいことですよね。 すごく素敵なき…
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