表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
95/139

第95話  今と昔

「——というのが、最初だったな」


 と、敦也は、懐かしそうな眼をしていた。


「なるほどねぇ~。唯ちゃんは、小さい頃はお茶目な女の子だったんだね。今とは、正反対な性格みたいだけど……」


「もう、穂乃果さん、やめてください!」


 ニヤニヤと、唯をからかう。


「私、そんな子でしたか?」


「唯姉は、そうだったよ。どれだけ、俺が苦労したことやら……」


 敦也は昔の事を思い出して、やれやれと思った。


「それで? 話の続きは?」


「そうだな……」


 再び、敦也は唯との思い出を語りだす。




 二人が結婚してから数日——


「あーちゃん、あーちゃん」


 と、唯は敦也から離れることなく、毎日のように敦也が行くところ、引っ付いていた。


「…………」


 敦也は、唯を無視し続けたまま、一人遊んでいる。


「ふふふ……。二人共、本当の姉弟のようね」


「ははは……。敦也は唯ちゃんをこれっぽっちも相手にしてないような気がするけど……」


 敦也に抱きつく唯は、新しいおもちゃを見つけたかのように、敦也の気を引くようにいろんなことをする。


 だが、その一方で、敦也は唯の事など、どうでもよく、一人、お絵描きや本を読んだり、おもちゃで遊ぶ。


「こっち、こっち向いて!」


 悔しそうにする唯は、いつも涙目になっていた。


 寝る時も家族揃って、一緒であり、何をするのも同じ事をしたがる年頃であった。


 そんなある日の事——

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ