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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
85/139

第85話  スッキリした

「——っ……」


 と、左頬を触りながら、自分を平手打ちした唯を見る。


「どうですか? 少しは頭が冷えたでしょう。もう、いいんじゃないのですか? 視野を広く持ちなさい。今、私があなたにしてあげられることは、これしかできないです。本来であれば、蹴とばしてでも、あなたと交代して、出たいところですが、これはあなたの試合ですので無理です。分かっていますよね」


「うるさいわよ……」


 と、小声で言う。


「何か言いましたか?」


 パンッ!


 と、唯の左頬を平手打ちした。


「ふぅ……」


 ゆっくりと、息を吐き、そして、唯の方を見る。


「あーあ、スッキリした!」


 里菜は笑顔で言った。


「あなた、さっきのビンタ思いっきりやりましたね」


「あら? 最初に手を出したのは、どっち?」


「ふ……」


「ふ……」


「「ふははは……」」


 二人は笑う。


「どうやら、落ち着いたようですね」


「まぁ、このまま、無様な試合をしたら、この後のお楽しみも楽しくないからね」


「そうですか」


 と、唯は立ち上がって、里菜の背中をバシッと叩いた。


「なら、ここで負けるわけには行かないですね」


「ええ!」


 里菜は、コートへと向かった。

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