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第81話 悩む唯
「よーし、最初の青蘭戦のオーダーを発表する。女子のシングルス1は三年・工藤玲花。シングルス2は一年・有村里菜。ダブルスは三年・伊藤三咲、小川琴音。女子はこれで行く。監督代理として、シングルス2に有村唯、シングルス1に佐藤鳴海が入ってくれ。女子は言ってもいいぞ!」
須藤先生が、紙に書いた女子のオーダーを唯に渡す。
「先生、このシングルス2って、もしかして……」
「相手は同じ一年、姫路って子らしい」
「そうですか……」
唯は、嫌な予感がした。
(何もなければいいのですが……。これは、不味いですね。オーダーを変えてもらった方が……)
「唯君、すまない。この試合だけは、君に任せるよ」
「は、はい!」
つい、返事を返してしまった。
(本当に大丈夫なんでしょうか~⁉)
唯は頭を抱えながら、大きなため息が漏れた。
「唯ちゃん、そんなに落ち込まない。いいじゃん、監督代理に選ばれたんだからさ!」
夏海は、何も知らずに唯に話しかける。
(夏海さん、そういう事ではないんですよ~! この試合は、何と言いますか、『荒れる』の三文字しか、思い浮かびません!)
夏海に連れられて、唯はトホホ、と歩いた。




