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第73話 四人の現状
物語が進んでいくにつれ、ラブシーンも増えていく。
ポテトと飲み物が空になり、何もすることもなくなった敦也は、只々、映画に集中していた。
(そろそろですね……)
唯は、敦也の右腕と自分の左腕を絡め、手を握る。
(これで、あっちゃんは逃れられません。後、残るは一つです)
顔を赤くする唯は、なんて、大胆な事をしているのだろうと、自分が恥ずかしくなる。
(唯姉、怖いのか? そう言えば、ホラー系は咲弥姉が苦手だったのは知っているけど、血とかは、唯姉だったな)
唯の行動に気づいている敦也は、映画に集中しているが、こちらもきになって、所々、話の内容が入ってこない。
(唯、あなただけ、いい思いはさせない。私だって……)
咲弥も唯と同じような行動をとる。
(咲弥姉もかよ。この人、こういう系のは別にどうってことないだろうに……)
咲弥にもくっつかれて、敦也の頭はパンクする。
一方で、里菜は、ホラー系や殺人事件とか、そういうのが苦手であり、三人に全く気付いていなかった。




