第70話 驚愕のラーメン
「はぁ……。疲れた……」
と、敦也は席に座って、料理が来るのを待っていた。
イチゴ狩りも終わり、ようやく、本来の目的を遂行するための腹ごしらえにとある有名なラーメン店にお昼ご飯を食べに立ち寄っていた。
映画の開始時間は、十二時半からであり、現在、十一時半である。
座敷の部屋で寛ぐ六人は、談笑していた。
そして、出来立ての料理が、次から次へと運ばれてくる。
敦也が頼んだのは、地鶏ラーメンセットであり、ラーメンの中に地鶏が入っている珍しい料理とパサパサの炒飯である。
「おー、おいしそう!」
「あっちゃんの料理は美味しそうですね。なるほど、これはちょっと選び間違えたのかもしれません」
唯が頼んだのは、定食セットだ。
肉や魚など、バラエティの揃った料理にちょっとしたうどんがついている。
「私は、やっぱりこれでしょ」
里菜は、辛麺セット。炒飯は、敦也と同じものであるが、辛麵は、辛さが選べるラーメンである。
「里菜は、辛いの、好きだよね。私は、スタンダートが一番」
咲弥は、醬油ラーメンセット。これも同じく、炒飯がついている。
「それじゃあ、先に来た人たちから食べてもいいよ。多分、父達さんは、最後だと思うから……」
両親はちゃんぽんセットを頼んでいた。
敦也は、麵をすすると、目を大きくして、味の旨さに魅了される。
「うまい……」
この微妙なバランスに整えられた味に、地鶏の旨味が、凝縮されている。
敦也は、どんどん手が進んでいき、いつの間にか、地鶏ラーメンを汁まで残さず飲み干した。
その後の炒飯もパサパサで、どんどん口の中へと入っていく。
お腹いっぱいになった敦也は、最後に冷たい水を飲んだ。
「ぷはぁ! 美味しかった! ごちそうさまでした!」
最後に手を合わせた。




