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第64話 ゴールデンウィーク初日
ゴールデンウィ―ク初日——
敦也は、午前中テニスの練習を終えると、午後からは、十日間で出された、各教科の宿題をしていた。
ゴールデンウィークに入る前に、顧問の須藤先生に終わらせておくようにと言われていたからである。
おそらく、敦也の予想では、合宿は勉強する暇がなく、夏休みの宿題のように最後の最後に一夜漬けをすることになる。
とりあえず、音楽を聴きながら、宿題を少しずつ片付けていると、自分の肩に何かが触れる感触がした。
後ろを振り返ると、人差し指が敦也の頬に当たる。
「ゆ、唯姉?」
そこにいたのは、唯だった。
「今、三人で宿題をしているのですが、一緒にどうですか?」
「え、あ、うん……。どこでやっているの?」
「台所です。冷たい飲み物がありますよ」
「分かった。すぐに行く」
「はい、お待ちしてますね」
と、唯は部屋を出た。
「さて、道具を整理して、行きますか」
敦也は、勉強道具を抱えて、台所へと向かった。




