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第62話 遠足の疲れ
遠足が午後三時前には終わり、生徒達は現地解散する。
今日は、一日中動いたため、顧問の先生の計らいもあり、部活は休みになっている。
明日から休日のため、今日は体を休めて、明日に備えろという事である。
家に帰ってきた敦也達は、それぞれシャワーを浴びた。
敦也は、コップに水を注ぎ、一気に飲む。
「母さん、俺、リビングにいるから」
「はい、はい。夕食が出来たら呼ぶわね」
と、敦也は母親に言って、リビングのソファーでぐったりとした。
「疲れた……。もう、体力が残ってねぇ……」
敦也はソファーに座ったまま、寝落ちした。
「ただいま!」
と、父親が帰宅した。
「お帰りなさい」
玄関で出迎える母親は、父親の荷物を持った。
「敦也達は?」
「それなんですが……」
母親が手招きして、リビングへと導く。
「ほら、見てください」
小声で、向こうに気づかれないように話す。
「歩きつかれたのでしょう。四人仲良く寝ていますよ」
ソファーで寝ている敦也の周りには、唯達が並んで眠っていた。
「ははは……。これは、これで、羨ましいというか、何というか」
「そうですね。ご飯が出来るまで、そっとしておきましょう」
「そうだな。ちょっと、テレビを見たかったけど、我慢しますか」
二人は、リビングのドアをそっと閉じた。




