第48話 取り押さえられる浮気現場
「あんた達、どうしてここにいるのよ?」
里菜は呆れた表情をしていた。
「さて、どうしてでしょうか? 誰にも言わずにあっちゃんと二人っきりのデートが許されるとでも?」
里菜の目の前にいる少女が、ニコニコしながら言った。
「それと、あっちゃん? 確か、コンビニに用事があると言いましたよね?」
少女は、里菜の後ろにいる敦也に質問する。
「いや~、言ったかな? お、覚えがないのですが……」
白を切るつもりの敦也。
『ちょっと、コンビニに……。すぐに戻って来るから——』
少女は、しっかりと録音しておいたスマホの音声を敦也に聞かせる。
「うっ……」
証拠を出されると、さすがの敦也も言い逃れが出来ない。
「弁明は?」
「ありません! すみませんでした、唯姉!」
敦也は唯に対して、謝った。
すると、先程、写真を撮ったプリクラの機械から、二人の写ったプリクラが出てくる。
里菜は、瞬時にそれを隠し取る。
「里菜、今、何か、隠しませんでしたか?」
「何も隠してないよ」
と、里菜は視線を逸らす。
「へぇー、あっくんとキスしているプリクラを撮っているよ、唯」
と、いつの間にか、里菜の後ろに回っていた咲弥が、プリクラを見ながら、唯に報告する。
「ふーん、この密室で……なるほど……」
唯の目が怖い。
敦也と里菜は、恐怖を感じる。
「あっちゃん? もちろん、私とも撮ってくれますよね?」
唯は敦也に言い寄ってくる。
「あ、いや……。それは……」
どう断ろうか考えるが、唯の目つきが怖すぎて、思い付かない。
「いいですよね?」
「はい……」
唯に押し切られて、心が折れた敦也は頷いた。
「私もだから……」
と、咲弥がさり気なく言った。
「マジかよ……」
と、この後、敦也は唯と咲弥、一人ずつ一緒に撮った。




