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第35話 お家デート【唯の場合】~その②~
「そう、そこはこうやって解くの。賢い、賢い」
唯は、敦也に密着しながら、勉強を教えてくる。
集中したいのに集中できないこの状況は、生殺しだ。
(くそ~、胸の感触が伝わってきて、勉強に集中できねぇ~! でも、教え方がうまいから、そんな状況でもできてしまうのが憎い……)
左腕に胸の感触が生で伝わるのは、薄い布生地しかないのが原因である。
「さて、問題を解けた人には、ご褒美が必要だと思いませんか?」
と、唯がそう言った。
いや、もう、この時点で普通の男の子だったら、十分なご褒美だと思うのだが、どうやら唯は、それ以上の考えを持っているらしい。
唯は、ポッキーのお菓子を取り出し、一本、自分の口に加えると、敦也の顔を両手でしっかりとホールドし、ポッキーの端の方を敦也の口の方に持っていく。
「ゆ、唯姉? これがご褒美?」
「うん、そうですよ!」
唯が笑顔で言った。
「い、いやぁああああああああ!」
と、敦也は嫌がりながらも、強制的させられ、あわよくば、キス寸前のところまでするはめになった。
その後も問題を解き終わるたびにこの繰り返しだた。




