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第33話 お家デートをしよう
朝から天国のような朝を迎えた敦也は、なぜか、げっそりとしていた。
リビングで新聞を読んでいると、三人からとある提案をされる。
「ねぇ、あっちゃん。今日、暇?」
「まぁ、暇だな。まだ、本格的に部活は入っていないから、やる事と言っても、学校から出された宿題と授業の復習くらいかな」
「そうですか。それでしたら、一つ、私達三人に付き合ってもらいましょうか」
「付き合う? 何を?」
敦也は、また始まった、と思った。
「それは、三人、一人ずつ、『お家デート』です!」
唯が宣言した。
「はぁ? 『お家デート』?」
敦也は困った表情をする。
「そうです。一人ずつ、あっちゃんと二人っきりで過ごすという、素晴らしい時間です。三人で話し合った結果、こうなりました」
唯は、むふふと、笑いながら言った。
こういった思考回路になった時の唯は、ポンコツである。
今、完璧に敦也のこと以外考えていない。
「と、いう事で、あっちゃんには、拒否権はありません! いいですね。一人、三時間。私達に付き合ってもらいます!」
「言っておくけど、逃がす気はないからね」
「以下同文」
と、三人の笑顔は、敦也にとって、不気味であった。




