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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  四月篇
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第30話  姉たる誘惑

 敦也は、そろそろ、お風呂から出ようとした。


 ドアを開ける。


 すると、そこには水着姿の三人が立っていた。


「え? え、ええええええ⁉」


 すぐに前をタオルで隠し、湯に浸かり直す。


「これはどういう事だよ! 三人共!」


 敦也は、目を閉じたまま、叫んだ。


 確かに三人は、水着を着ていて、裸ではないが、目のやり場に困る。


「あっちゃん、これはお姉ちゃんからのご褒美ですよ」


 と、唯が言いながら入ってくる。


「いや、ご褒美って、意味わからねぇーよ! 早く、出て行ってくれ!」


「ダメだよ、敦也。これは『何でも言うことを聞く』という中の一つなんだよ」


 と、里菜が唯の後に入ってくる。


「そう、これはあっくんは、断れない事。観念して」


 咲弥も入ってくる。


「いや、確かに約束したよ! したけどさぁ、これは不味くないか? 俺達、姉弟だぞ。こんな事が、世間で許されるはずが!」


 敦也はもっともな事を言う。


「でも、私達は、普通の姉弟ではないのですから大丈夫ですよ。あっちゃんは、そのまま、湯に浸かっていてください。もし、逃げたら、分かっていますよね?」


 なぜか、唯が微笑みながら言っている。


 今、視界ゼロパーセントの敦也にとって、何が起きているのか、妄想の中だけで、湯あたりしそうである。


 三人は、キャッキャウフフに仲良く、体を洗いながら、楽しんでいる。


 心頭滅却状態の敦也は、その光景を見ずに目を閉じたままだ。


「さて、皆でお風呂に入りましょうか」


 と、唯が言い出す。


「ちょっと、待って⁉ 俺、今、出るからそれからでも……」


 敦也は立ち上がって、すぐに出ようとするが、左右から何か柔らかいものが当たって、再び、湯に浸からされる。


「唯姉! 里菜姉!」


 両腕に埋もれている胸の感触で、すぐに分かる。


 おそらく、この二人しかいない。


「なんで、私の名前を呼ばない?」


 と、上からは咲弥が敦也の上に載っている。


「咲弥姉!」


 両手に花というよりも、これは非常にまずい。この三人のネジが飛んでいる。


(やばい! これは非常にやばいって!)


 敦也は、誰か助けを呼ぼうと思っても、この家には、この四人しかいない。


「どうですか? あっちゃん、恥ずかしいですが、気持ちいですか?」


「敦也、もちろん、私だよね? 唯よりも私の方が、胸の形がいいんだと思うんだよね」


「私の方がいいよね。二人と違って、丁度いい、胸だから」


 三人は、敦也に密着して、敦也の思考が停止する。


(いい加減にしてくれぇええええええええ!)


 四人の夜は、まだまだ、続くのだった。

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