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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  四月篇
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第29話  迫る危険な匂い

 金曜日の夕方——


「父さん達は、明後日の夕方ごろには帰って来るから、それまで留守番よろしく」


「分かった。義母さんと楽しんできてよ」


 と、両親を見送る敦也は言った。


 今日の夜から日曜日の夕方まで、両親はちょっとした旅行に行く。


 そのため、この家には、四姉弟しかいない。


「あ、それと……」


 父親が、敦也に近づいて、耳元で囁く。


「三人とは、程々に…な!」


 と、敦也をからかう。


「さっさと行けよ!」


 と、敦也は顔を赤くして言った。




 両親がいなくなって、現在、夜に至る——


 敦也は、大人しくお風呂に入っていた。


 現在、一番風呂のため、あと少ししたら三人の誰かと交代で入れ替わる。


「俺の理性は、保てるのだろうか……。姉ちゃん達が、この休日を使って、仕掛けてこないわけがない」


 今、風呂場の近くでの足音はない。


(今のうちに、できるだけ疲れを取って……。さっさと上がろ!)


 敦也は、湯につかりながら、堪能していた。




 一方、その頃——


 三姉妹は、三人揃って、同じ事を考えていた。


「ふふふ……。これであっちゃんを誘惑するんだから……」


「へぇ~。唯はそんな水着を持っているんだ。可愛いじゃない」


 と、水着を着ていた里菜が、後ろに立っていた。


「ふぇ! 里菜ですか。脅かさないでくださいよ」


 少し驚いた唯。


「さて、行くよ。さっさとしないと、あっくんがお風呂から上がる」


 と、同じく水着を着ていた咲弥が言った。


「…………」


「…………」


 二人は、咲弥の水着姿を見て、コメントをしない。


「何? 喧嘩売ってんの?」


 咲弥が機嫌悪そうに言う。


「いや、咲弥を見ていると、少し犯罪なきがして…すみません……」


「あ、うん。私も思った……」


 二人がそう言うと、咲弥が二人を睨みつける。


「い・く・よ!」


 と、声色を変えて、二人を従える。


「「は、はい……」」


 二人は、小さな声で返事をした。

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