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第128話 片づけ後
「とりあえず、これで一通り、片付けを終わります。手伝ってくださったマネージャーの皆さんありがとうございました」
片づけが終わり、各学校のマネージャー達は、河原で解散する。
一部の手伝ってくれた人もいたが、片付けが終わると、それぞれの宿に帰って行った。
咲弥もまた、片づけに残って、他のマネージャーの人と一緒に働いていた。
「さて、帰ろ……。疲れた」
石階段を上る途中で、体がふら付き、足を踏み外す。
(あ、ヤバい……)
と、思った時だった。
「おっと……。危ない、危ない」
「あ、ありがとうございます……って、あっくん?」
自分の体を支えてくれたのは、敦也だった。