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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
125/139

第125話  取ってくる

「何しているんだ? 咲弥姉」


「ああ、あっくん」


 敦也が話しかけたのは、咲弥だった。


「これ、どうにかしてくれない? お肉取れない……」


 と、困り顔をしている咲弥。


「そういう事ね。咲弥姉は、アウトドア派というよりは、インドア派だからな」


「そう。だから、普通のご飯の方がマシ。もっと言うなら、バイキングの方がいい」


「あ、そう……」


 その言葉に敦也は、返す言葉がない。


「じゃあ、俺が取ってやろうか。もしくは、唯姉達のところに行くのも手だけど……」


「でも、一応、マネージャーだし、仕事はしないと……」


「ああ、いい、いい。食べれる時に食べておかないと、後で何も残らないからな。ちょっと待ってろ!」


 そう言って、敦也は、肉を取り合っている集団の中に飛び込んだ。


 そして、五分後——


 敦也は、少し山のように積んだ野菜と肉を持って、咲弥の元へ帰って来る。


「結構、傷だらけになって帰ってきたね」


「ま、まぁーな。取り合いに夢中になっていたらそうなった」


 敦也は、咲弥の皿に肉や野菜を自分の皿から移す。


「あ、ありがとう……」


「お、おう……」


 二人は、蚊帳の外の方で、生徒達の取り合いを見ながら食べた。

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