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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
123/139

第123話  甘えん坊

「ん~♪ これ、これ。これが一番安心できる」


 里菜は、敦也の胸の中に顔を埋めながら、体を密着させていた。


「そうかい。それは、それは……」


 腕を里菜の背中まで回して、包み込む敦也は言った。


「うん。やっぱり、これがないと不安」


「本当に里菜姉は甘えん坊だな。いつになったら、弟離れしてくれるのやら……」


「いいの、いいの。甘えれる時だけ、甘えておかないと」


「そうだな。こうして、いないと、里菜姉は不安定だしな……」


 二人だけの空間が、時間をゆっくりと止めるかのように、長く感じる。


 敦也は、里菜の頭を撫でながら、長い髪を優しく触る。


「ああ、そこ。気持ちいい……」


 感じる感触が気持ちよくて、つい、声が漏れてしまう。


 そろそろ、時間も近づいてくる。


「はい、終わり。里菜姉、そろそろどいてくれないと、遅れるぞ」


「ええ、もうちょっと、このままが良かったのに!」


「わがまま言わない。どいた、どいた」


「はーい……」


 里菜は、渋々と、敦也から離れた。

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