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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
115/139

第115話  侮れない

「なるほど、そういう事だったのですね」


「他の奴らには言うなよ」


「ええ、それは分かっていますよ。こう見えても、口は堅い方ですから……」


「それはどうだか……」


「信じていませんね」


「当たり前だろ。お前は一年の中で、得体のしれない奴だからだ」


「そうでしたか。それは、それは……」


 二人は湯に浸かって、十五分くらい経とうとしていた。


「そう言えば、お前の他にこの件を知っている人物がいると言っていたが、誰なんだ?」


 疑問に思っていた敦也は、拓にその疑問を訊く。


「あれ? 気づいておられるかと思ったのですが、どうやら、その様子ではお分かりではないようですね」


「どういう意味だ?」


「簡単な事です」


「昨日、あなたは川で疲れを取っている間、誰と話をしていましたか?」


「唯と松田さんだな」


「それでは、唯さんと、現在、部屋で共に過ごしているのは?」


「松田さんだな。——って、もしかして……」


「はい。そのもしかして、ですよ」


「まさか、松田さんがこの件を知っていると?」


「そうですね。彼女もまた、顔には出さないタイプでもありますから、確率的には七十パーセントと言ったところでしょうか」


「その確率、高くないか?」


「いえいえ、僕の見立てでは、ほぼ確実なので、一応、心には止めておいてください」


「分かったよ。そうしておく」


 敦也は、頭に載せていたタオルを目元に置き、天井を見上げた。

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