第113話 二日目を終えて
合宿も終盤に差し掛かり、二日目が終わろうとしていた。
時刻通り、二日目の日程は、午後二時に終わった。
「この後の日程は、午後五時から河原でバーベキューを行います。それまで、自由時間ですが、もし、川に入る人がいれば、先に汗を流してから入るのをお勧めします。では、以上で、連絡を終わります。解散してください」
こうして、何事もなく二日目が終わる。
練習で疲れた部員達は、昨日、寝泊りした場所へと帰る。
「疲れた……。川とか、後でもいいから、先にお風呂入りたい」
夏海は、べとべとになった体を触りながら、部屋に入る。
「私も同じかな。昨日は、まだ良かったけど、今日は、汗びっしょりだしね」
と、服をパタパタとさせながら留依が言った。
「一度、シャワーを浴びてから、川で涼むか、後からでも遅くないわ」
そうして、彼女たちは、脱衣所へと向かう。
「さて、僕達も体を洗いに行きましょうか。おそらく、ここのお風呂は、女子の皆さんが使われると思いますし、あの大きな施設なら大浴場があるのではないでしょうか」
「そうだな。俺もそのつもりで用意している」
敦也は、荷物の中から着替えやタオルを取り出した。
「それじゃあ、行きましょうか」
「ああ……」
敦也達が部屋を出ると、丁度、唯と穂乃果が部屋から出てきた。
「二人共、お風呂、入りに行くの?」
と、穂乃果が訊く。
「ええ、僕達は、大浴場の方へ行くつもりですが、二人もそうですか?」
「うん。さすがにこのままで、待っているのは、嫌だからね」
「そうですか。それじゃあ、一緒に行きませんか?」
「そうね。唯もいいでしょ?」
「はい、大丈夫ですよ」
四人は、お風呂に入るために大きな施設にある大浴場に向かった。