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【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
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第107話  二人っきりで

「それにしても、あっちゃんが、ずっと優しくしてくれるのはなぜですか?」


 と、唯は敦也の肩に頭を載せながら訊く。


「さぁーな。俺にも分からねぇーよ。唯姉と、初めて会った時は、正直言って、家族は父さん一人で十分だと思っていたからな。でも、唯姉は、唯姉だからな。あの時、なんとなく思ってしまったんだよな。でも、初めて会った時、なんで、唯姉は、俺に対して、あんな事をしたんだ?」


 敦也は唯に訊く。


「そうですね。私にも分からないです。初めて、あっちゃんに会った時、もしかすると、一目惚れだったのかもしれないです」


「あんな子供だったのに?」


「私にとっては、あっちゃんは、初めての男の子だったので、あの不愛想な所が好きになったのかもしれませんね。今のあっちゃんも好きですよ」


「はい、はい。それはどうも」


「本気にしていないんですか?」


「さぁ、それはどうだろう。あの頃、唯姉にとっては辛い時期だったのかもしれない。それに…唯姉は……その……俺にとっては、姉として、一人の女の子として、見ているつもりでいる」


 敦也は、左腕を唯の左肩まで伸ばし、自分の方へと引き寄せる。


「そうですか。では、それを信じるとしましょう。答えは、まだ、早まらなくでもいいですよ。ゆっくりでいいんです。私達は、まだ、高校生なんですから……」


「そうだな……」


 綺麗に晴れた空には、星々がきれいに輝いていた。

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