表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【祝75000PV突破】 三姉妹の姉達は、弟の俺に甘すぎる!  作者: 佐々木雄太
一年生  五月篇
102/139

第102話  放心状態

 夕食の時間になると、大きな建物の大食堂で、学校ごとに集まり、食事をとる。


「ん?」


 と、夏海はカレーを食べながら、難しい顔をしていた。


「ねぇ、唯ちゃん。ずっと思っていたんだけどさぁ……。さっきからどうしたの? 食事進んでいないよ」


「え? そうですか?」


 ぼーっとしていた唯が、愛想笑いをして、夏海に言った。


「だって、食べ始めて十分も経っているのに、全然進んでいないんだもん」


 夏海は、唯が食べているカレー皿の上を指摘する。


 まだ、三分の一も食べ終えていない。


「あはは……。どうしてなんでしょうね。ちょっと、食欲がなくて……」


 唯はそう言いながら、少しずつ食べる。


 その隣で見ていた穂乃果は、小さなため息をした。


 あれからずっと、唯の意識が戻ってこず、ようやく戻ってきたと思ったら、この状態であるため、その幼き頃の恥ずかしい思い出を聞かされた穂乃果は、唯がこういう状態になっていることを知っている。


(やれやれ、どうしたものやら……)


 穂乃果が少し悩んでいる一方で、敦也は何事もなかったかのよう、普通に食事をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ